ラベル 司法 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 司法 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012年1月19日木曜日

「運命の人」(4) by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 「宝満山は婚活スポットだった!」はシャレだったのですが
 はやく読みたいとの声が…。

 そちらの「運命の人との出会い方」みたいな話は来週に
 まわすとして、今週末はこちらの「運命」の話で完結。

 「運命の人」とか「沖縄返還密約」とかいっても40年前の話で
 過去のこととか考えていたら、間違い。

 日米の密約だから、これを闇に葬るには
 米国も黙っている必要があるんですねぇ。

 ところが2002年になって
 この関係の米国側の文書が公開されます。いわく。

 「日本政府が400万ドルという数字と日米間の密約が
 公にならないように神経をとがらせていて

 メディアの追求に対して米国側に
 同一歩調をとるように要求してきている」

 このような動かぬ証拠をつきつけられると
 水戸黄門であれば、「はは~っ。」というところでしょう。

 ところが、日本政府の対応は「事実関係として密約はない」とか
 「密約は一切ない」。

 西山さんは「密約の存在を知りながら違法に起訴された」として
 国家賠償請求訴訟を提起。

 裁判所は「損害賠償請求の20年の除斥期間を過ぎ、権利がない」
 とし訴えを棄却、密約の存在には全く触れなかった。

 西山さんを支持するジャーナリスト有志が外交文書の情報公開を
 外務省と財務省に求めたが、やはり「不存在」との回答。

 ようやく民主党政権となり、調査委員会が2010年3月
 全てについて密約及び密約に類するものが存在していた事を認めた。

 どうです?これらの対応。
 現在も40年前もちっとも変わりません。

 国民にほんとうのことを知らせない、追求されてもウソをつく政府。
 それを見て見ぬふりをする司法。機能しない情報公開制度…。

 このような対応が現在の沖縄の基地問題などにも
 しっかりと通底しているわけです。

 信頼関係は人間関係の基本
 信頼できない人とはおつきあいできませんよね。

              ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2011年12月18日日曜日

『クライマーズ・ハイ』(4) by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 ある板金塗装業者に税務調査
 そして税金が少ないと、税務署が増額処分。

 煎じ詰めると、同業者にくらべて儲け方が下手
 というのがその理由(同業者比率に基づく推計)。

 そんなバカな!
 と裁判闘争。

 苦労して、一部勝訴
 税務署の推計・課税の仕方が杜撰という判断でした。

 意気揚々と記者レク。
 でも司法記者さんたちの反応はいまいち。

 そのレクが終わってから訊かれました。
 「最近、なんか面白い事件ないですか?」

 う~ん。そういえば
 きょうこんな判決もらったけど。

 交通事故の後遺症に関する判決で
 男子中学生の顔のキズについて女子と同様の損害を認めたもの。

 司法記者クラブ内はがぜん活気づき
 翌朝刊ではそちらのほうが大きな記事になったことでした。

 弁護士からすると、税金裁判に勝つほうがずっと難しくて価値がある
 のですが、そんなこと読者はあまり興味がないというわけです。 

 ま、2つとも記事にはなって
 うれしいのはうれしかったのですが…。 

 弁護士の事件に対する評価と記者さんたちのニュース・バリュー
 に対する評価のちがいを実感したことでした。

                  ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳