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2021年2月11日木曜日

はこべ

 


筑紫野ははこべ花咲く睦月かな
                 杉田久女

はこべの名前の由来は知りませんが、春をはこべ。
きょうは暖かくなりそうです。



 

2015年12月7日月曜日

人間だもの


 
 フェイスブック(FB)の功罪はあろうが,すくなくとも
 高校時代の恩師・友人と交流を楽しんでいる。

 友だちのOくんからこういう投稿があった,
 なぞなぞである。

 小伝馬町のビルに「ま」の字が書いてある
 なぜ「ま」なのか?他にひらがもなく不思議である,と。

 小伝馬町といえば,東京日本橋の北にあり
 時代劇にでてくる牢屋敷で有名

 吉田松陰も安政の大獄のときに
 ここで斬首刑に処されている。

 さて,Oくんのなぞかけに対する
 恩師・友人らの反応は? 

 ま~なんでしょ? とか
 間が悪い とかの反応のほか

 ビル内のスペースが広いので
 「せ」が外された,とか

 社員が多忙なので,「ひ」が外された
 など,いくつかのなぞときがなされた。

 ぼくのなぞときは
 むかって左手がおでん屋,右手が町屋なのでは?

 わかります?
 いつものだじゃれです。

 恩師からのコメントをいただいた。
 意味がわからず,夫に教えてもらました(^^)

 こでんま,で,
 おでんまではないだろうとは思いますが(^^)

 すかさず,友だちのYくんから
 つぎのようなアシストが

 上方落語『くっしゃみ講釈』で,〈吉祥寺の小姓の吉三〉が
 覗きカラクリを歌う場面があり,小伝馬町がでてくる。

 米朝師匠の録音を確認したら「おでんまちょう」と歌っており
 昔はそういう読み方もあったらしい,と。

 恩師のまとめ
 FBは皆の叡智が集まって賢なりますなあ(*^_^*)

 人と人とのあいだに「ま(間)」があって
 人間になるということでしょうか。

 おあとがよろしいようで。

                                浦田

2015年12月2日水曜日

宝満山~三郡山~若杉山縦走




 「スターウォーズ/フォースの覚醒」というわけではないけれど
 またブログを書きはじめようと思い立ちました(前よりスローペースで)。

 いつまでつづくか分かりませんが
 よろしくお願いします。


 あいかわらず山ネタから
 先日,宝満山から若杉山まで縦走しました。


 薬害C型肝炎の九州訴訟(福岡地方裁判所)に取り組んだ弁護士を中心に
 山歩きの同行会をつくり,怪鳥会と呼んでいます。

 後輩弁護士が去秋,黒岳の原生林を散策しているとき
 怪我をして,ヒザの前十字靱帯を断裂してしまいました。

 この一年,かれはリタイヤ
 かれがいない山行は寂しいかぎり。

 治療とリハビリがようやく終わったため
 快気祝いと納会をかねての山歩き会です。

 快気祝いなのでみんなは若杉登山だったところ
 せっかくだから宝満山からひとり縦走することにしました。

 若杉山の山頂に昼12時に集合。たどりつけるかなぁ?
 コースタイム6時間35分のロングコースなので心配。

 朝7時,竈門神社(太宰府市内山http://kamadojinja.or.jp/)を出発
 1合目,2合目,3合目・・・

 早い時間のせいか
 健脚者がおおい。

 宝満山頂(829.6m)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E6%BA%80%E5%B1%B1
 についたのは8時20分,よく晴れていた。

 体調もヒザにやや違和感があるくらいで
 だいじょうぶそう。

 からの仏頂山,からの三郡山(935.9m)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%83%A1%E5%B1%B1
 いきかう登山者も多く,心づよい。

 三郡山は文字どおり飯塚市,糟屋郡宇美町,筑紫野市の境界
 各町から人が集まってくるところです。
 
 山頂には男女8人くらいの高校生のグループがいました。
 高校時代の山歩き,どんなかなぁ,もう想像するのもむずかしい。

 そこから先,きゅうに登山者が減り
 広葉樹の落葉もちり終わり,もう冬の風情

 夏とちがい
 下草もなく,快適な縦走路

 左側からは宇美町,昭和の森からの登山道
 右側からは飯塚市方面からの登山道が集まってきます。

 小ピークを繰り返しながら
 ようやく砥石山,思わず「遠いし・・」と声が漏れました。

 雲行きもあやしくなり,バックパックのなかの携帯電話も
 さっきからプー,プーと着信をつげています。

 すわ,みんなはもう若杉山頂か?
 と思いながら足どりをはやめました。

 高度をぐんぐんさげて,しょうけ越し(峠です)
 そこから若杉山へ登り返し。

 これが登山者の心を折ります
 せっかく登ったのに,くだって,また登り・・・

 そこをぐっと歯をくいしばって
 山頂に。

 な,なんと11時30分!
 竈門神社から4時間30分で着きました。

 ことし50うん歳
 まだまだ行けるね,としばし余韻にひたりました。

 他のメンバーが登ってきたのは
 予定どおり12時ちょうど。

 それから奥の院,太祖神社を経て
 http://www.sasagurikanko.com/temple/wakasugi_okunoin/
 大和の森巨木探索路を散策して下山。

 若杉の湯http://www.wakasuginoyu.com/でまったりしたあと
 怪鳥宅で酒盛り,またまた盛りあがって夜は更けていったのでした。

                                       浦田

2015年8月26日水曜日

そこですか、こだわりは?

 ちくし法律事務所の日常ということで
 ひさしぶりに原稿を2本書いてみた。

 いきなりブログにアップすると
 関係者から訴えられる可能性がある。

 そこでまず事務所内のメーリングリストに流して
 他の弁護士の反応をうかがってみた。

 まず,「なぜあの味に惹かれるのか?」だが
 ぼくについては,自分で書いた記事だから否やはない。
 
 Iさんについても,よいことが書いてあるだけなので
 文句のつけようがない。
 
 問題はMくんとYくんだが
 家族が悲しむかもしれないという反応だった。

 そこで,この2人については次のとおり訂正したい。
 Mくん→Mくん(匿名希望),Yくん→Yくん(匿名希望)

 これで問題は解決だ。
 めでたし,めでたし。


 問題は「被害者の会の会長はきみだろ?」のほうだ。
 これについては強い反発が予想された。

 しかし,意外なことに,I弁護士の反応は
 「これは、おもしろい。笑」だった。

 この反応は意外,拍子抜け,ま,いっか。
 ただし,意外なところに注文がついた。いわく。

 タクシーのなかは,苦しかっただけじゃなく,楽しくもあった
 そこを正確に書いてくれというのである。

 たしかに,タクシーの窓から首を出し,「うっ,気持ち悪っ」
 というだけではなく,高歌放吟していた場面もあった。

 タクシーの運転主のにがりきった顔は
 むしろその場面のほうが強かったかもしれない。

 これはたいそう意外な反応である。
 そこですか,つっこみどころは?

 さすが芸術家の家系である,センスがちがう。
 ぼくのまとめはそういうことであった。しかし,・・

 きょうランチの際,その話をしたら
 Yくんから意外な謎解きがなされた。

 「先生,それは酒に全面的に負けたことを
 認めたくないだけなんじゃないですかね?」

 なるほど,たしかに。
 
 そう考えれば,合理的な解になる。
 こうしてきょうも真相が明らかにされたのであった。
 
 めでたし,めでたし。

2015年8月20日木曜日

被害者の会の会長はきみだろ?

 I弁護士のダンナの話を覚えておいでだろうか?
 「3人とも不幸になった話」の,あの足が短いAくん。

 といっても,覚えてないでしょうから,
 当ブログの2013年6月21日の記事をご覧ください。
 http://blog.chikushi-lo.jp/2013/06/blog-post_21.html

 Aくんとぼくは誕生日が近い。
 ともに8月上旬である。

 かれの誕生日にメッセージを送った。
 会長,誕生日おめでとうございます,と。

 かれは返してきた。
 会長は先生のほうでしょ,と。

 ぼくもここはゆずれない。
 いやいや,ぼくは事務局長だから。

 この問題に決着をつけるために
 まず会の歴史をふりかえっておきたい。

 むかしある飲み会があった。I弁護士が酔っぱらってしまい,
 ぼくがI弁護士の自宅マンションまでタクシーで送ることになった。

 I弁護士は後部座席の窓を全開にし,「うっ,気持ち悪っ」
 などといいながら,ずっと窓から首を出していた。

 おりしも真冬である。車内にはぴゅーぴゅー寒風がふきすさんだ。
 タクシーの運転主さんはもちろん,にがりきっている。

 マンション前に着くと,寒空のもと
 Aくんがガタガタふるえながら待っていた。

 先輩弁護士に送ってもらったといって
 とても恐縮していた。

 ぼくも被害者だったが
 Aくんを見たとたん,そんな小さな気持ちもふっとんだ。

 Aくんはこれが日常なんだ。たまにタクシーで送って
 寒いおもいをするぐらい,なにほどのこともない,と。

 それ以来,ぼくとAくんは心の友だちである。
 ふたりの関係はいつしか,被害者の会へと発展していった。

 ぼくもAくんも,この被害者の会の構成員であることに争いない。
 しかし,会長の座をめぐっては先にみたとおり争いがある。

 ぜったいに会長にだけはなりたくないという
 逆権力闘争,いわば権力逃走である。

 会長の座はどうやって決めるのか?規約が存在しないため
 いつもAくんとどうどうめぐりの議論になってしまう。

 1対1である。
 多数決で決められない。

 しかし,Aくんは役場に例の届を出している。
 これは世間様に対して,被害者代表と宣言しているようなものだ。

 ここから,会長はAくん以外に考えられない。
 ぼくが先輩であるがゆえに,Aくんが遠慮しているにすぎないのである。
 
 なお,この会の名称をめぐっても争いがある。
 ぼくらの理解では「I弁護士の被害者の会」。

 ところが,I弁護士はただひとり
 「I弁護士を支える会」でしょ,と言いはってゆずらない。

 この点は,先の成り立ちからしてあきらかだと思うのだが
 みなさんは,どう思います?

 なお,8月上旬生まれの人間は被害者になりやすい。
 これは疫学的事実だ。

 8月上旬生まれのあなた
 被害に遭わないよう気をつけてね。

2013年9月9日月曜日

次回の市民法律講座は9/19です。


当事務所では,
おおむね2か月に一回
「市民法律講座」と題し,
無料で講演をしています。


次回は,9月19日(木)
夜7時から,大野城まどかぴあで
行います。

詳しくは,コチラ


今回は,
迫田登紀子弁護士が

高齢者の方,
そして今後高齢者になられる方が,
これからも自分らしい人生を送るために
どのようなことを気を付けるべきか,

エンディングノート

の活用法とともにお伝えしていきます。


「市民法律講座」は,
大野城,筑紫野,大宰府といった
エリアで定期的に開催していますので,
ぜひ
事務所ホームページをご覧ください。

今後も,
交通事故,遺言・相続,お金のトラブルなど
様々なテーマで弁護士が
お話に伺います。



「こんなテーマの話が聞きたい」
「ここでも開催してほしい」

などご要望がありましたら,
ぜひお寄せください。

2013年8月18日日曜日

「おおまぴょん」をよろしく。


ご無沙汰しております。

まだまだ暑い日が続きますね。


私の実家は長野県の北部,大町市。

山と森と湖と…という
「避暑地」を絵に描いたようなところです。


行ったことのない方は,
これを機会に是非お越しください。

当ブログで私の地元を宣伝しても
仕方がないかもしれませんが,

こんな

















「おおまぴょん」

という,ゆるキャラもお待ちしております。





やはり避暑地の気温は低いですね。
朝晩は肌寒さすら感じました。

もっとも,母に言わせると,
これでも例年より暑いのだとか。

これは,
一度,母を福岡に呼びつけ,
「暑い」とは,
こういうことだと教えないといけませんね。




少しの充電期間を経て,
福岡・筑紫野に戻ってきました。
さて,暑さに負けず
精を出すとしましょうか。


明日から東京出張のため,
更新をお休みします。

また木曜日にお目にかかります。



2012年10月4日木曜日

『冥土めぐり』by.福岡県筑紫野市の弁護士





鹿つながりで,
鹿島田真希さんの『冥土めぐり』(河出書房新社)。

今期の芥川賞受賞作。
いかにも,らしい作品でした。

直木賞がレコード大賞なら
芥川賞は新人賞。

前者が練達の作家による
うまい作品なのに対し

後者は新進気鋭の作家による
前衛的・実験的作品がおおい。

(芥川賞作品は,そう思って読まないと
なんじゃこれ?と思うと思います。)

(ボクの後輩には,時間のムダだから
読まないという人もいます。そうかな?)

この作品も
こきこきしていました。

テーマは,母(血)の束縛からの娘の自立
でしょうか?

なんか最近,女流作家のあいだで
このテーマが流行っているような。

このテーマにかぎらず,社会問題をきっけけにするのか
先行する他の作品にインスパイアされるのか…。

母・娘ではなく,父・息子という組合せであれば
旧約聖書からの伝統的なテーマ。

好きなのはスタインベックの
『エデンの東』。

父の愛を切望しては
得られない(と思い込んでいた)主人公。

かれが死の床にある父から
贈られた言葉。

「ティム・ショール」
(道は開かれている。)

スタインベックらしい
みごとなラスト。

これは深く,いい言葉です。
そう,道は開かれているんです。

                    弁護士 浦田秀徳


2012年10月3日水曜日

奥山に紅葉ふみわけby.福岡県筑紫野市の弁護士





燧ガ岳の中腹をあえぎあえぎ登っていると
達者な女性が追いぬいていきました。

駅の階段の1段抜かしぐらいの
勢いです。

年齢はボクとおなじか
すこし上か?

人間,修練すれば
いくらでもタフになれるものですね。


ところで,その人は背中に
「シカ監視員」の腕章をぶらさげていました。

そのためのアイテムでしょうか
双眼鏡も。

シカといえば
可愛いイメージ。

でも増えすぎると
問題をひきおこします。

さいきんは,どこの山も
「鹿害」に頭をいためています。

シカが増えすぎて,植物の新芽などを
食べ尽くしてしまい,植生をこわしてしまうのです。

ちかく日光の湿原などは
金網をはりめぐらしているぐらい。

尾瀬でもやはりおなじ問題があり
「シカ監視員」なる人たちが必要なのでしょう。


その後,シカがいないかと気をくばりましたが
肉眼で目撃することはかないませんでした。

が,夜半,尾瀬湿原のなか
弥四郎小屋で寝ていると聞こえてきました。

キャヒィ~~ン。
シカの鳴き声。

牡鹿がメスを求めているのでしょうか
もの悲しい。

  奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の
            声きく時ぞ 秋は悲しき

                       猿丸太夫
 


シカの鳴き声もある程度はなれると
このように風情があります。

でも,ほんのちかくで聞くと
女性の叫び声にきこえます。

いちど,祖母山でひとりテントで寝ていると
すぐ横でシカがキャ~~と鳴き,驚いて目が覚めました。


なにごとも(シカの数も鳴き声も)
過ぎたるはおよばざるがごとし。

                     弁護士 浦田秀徳

2012年9月26日水曜日

『伊勢物語』by.福岡県筑紫野市の弁護士






『謡曲』のうち,『井筒』と『隅田川』のベースとなった
『伊勢物語』を読んでみました。

例によって,角川文庫のビギナーズ・クラッシックス
によって。

もちろん,授業等で断片的には読んだことがありますが
通読したのははじめて。

とはいっても,坂口由美子さんが
編んだ現代語訳によってですが。

「むかし,こんな男がいましたっけ。」ではじまる
茶目っ気たっぷりの現代語訳と解説つきです。

いうまでもなく,『伊勢物語』の主人公のモデルは
在五中将・在原業平。

父方も母方ももとをたどれば
桓武天皇にいきつく高貴な血筋。

ただし,政治的には不遇で
臣籍に降下。

貴族で歌人(六歌仙のひとり)であるだけでなく
美男で有名で恋多き人生。

ん?これってどこかで聞いたことがある?
そう,『源氏物語』の主人公・光源氏とそっくりですね。

紫式部も『源氏』を書くうえで
『伊勢物語』におおいにインスパイアされたらしい。

紫式部だけでなく,世阿弥など『謡曲』の作者たちも
インスパイアされたことは冒頭のとおり。

権勢家・藤原氏の娘で
天皇の妻になる予定の高子の略奪愛。

もっぱら神につかえるはずの
伊勢の斎宮との恋愛。

など禁断の恋がいっぱい。
手に汗にぎりますねぇ。

ベルばらのフェルゼンとマリーアントワネットみたい。
いや,逆か?

『伊勢物語』は和歌を中心とする歌物語で
『古今和歌集』の成立と表裏の関係にあるらしい。

ほとんどの和歌が
古今集にも収録されています。

  ちはやぶる 神代もきかず 竜田川
          からくれなゐに 水くゝるとは

これは小倉百人一首にも
撰歌されていますね。

  世の中に たえて桜の なかりせば
         春の心は のどけからまし

  忘れては 夢かとぞ思ふ 思ひきや
         雪踏みわけて 君を見むとは

  から衣 きつつなれにし つましあれば
         はるばるきぬる たびをしぞ思ふ

  名にし負はば いざこと問はむ 都鳥
         わが思ふ人は ありやなしやと

これが昔男が東下りして『隅田川』を渡るときに見かけた
都鳥(ユリカモメ)を踏まえた和歌。

  月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ
         我が身ひとつは もとの身にして

『伊勢物語』は,和歌を中心に組み立てられていることもあり
言葉すくなくものたりない印象。

でも,じゃたくさん言葉をついやせばいいかというと
そういうものでもない。

そのことを教訓的に示すのが
『大和物語』の存在。

これは『伊勢物語』とおなじことを
説明的にくどくどと語っています。

くどくどと説明されると
われわれのイメージはしぼんでしまう。

逆に,おおくを語らず余白が残されることにより
インスパイアされる…。

勉強になりますねぇ。

                     弁護士 浦田秀徳


2012年9月19日水曜日

『細雪』by.福岡県筑紫野市の弁護士




きょうはもうずいぶん秋の気配が濃厚
さらに季節をさきどりして『細雪』の話題。

せんじつ,後輩の弁護士と司法修習生と
話をしていました。

たまたま僕がその修習生の実家のある地方を
尋ねたばかりでした。

そのため修習生を法律事務所に採用するにあたり
身元調査をしたと疑われたらどうしよう?という冗談になりました。

谷崎潤一郎の小説『細雪』のなかに
身元調査の話がでてきます。

4人姉妹の3女,雪子の見合話を
身元調査の結果が悪かったとして断るくだりです。

そのことを後輩弁護士と修習生にいうと
2人ともぽかんとした顔をしています。

どうやら谷崎の『細雪』を読んだことがないレヴェルではなく
小説の存在じたいを知らないようなのです。

これにはびっくり。
ふたりとも立派な大学の文系です。

小説が売れなくなったといわれて久しいですが
たしかにこれではねぇ。

さいきんの若者はなってない!
とまぁ,ふつうだったらなるのでしょう。

でもこれもせんじつ
ある講演のきいた話。

われわれの年齢の人間はどうあがいても
あたらしい時代の徴候がみえない。

ものの見方が固定化してしまっている。
あたらしい見方は若い人でないとできない。

それゆえ,あたらしい時代のあたらしい見方を
得るには若者にすすんで教えてもらう必要がある。

云々。
というお話でした。

僕はその話を思い出し
『細雪』も知らんのか!というのをぐっとこらえました。

それにしても
もったいない気がします。

そもそもいまの日本から失われてしまった(?)
古きよき日本を彷彿とさせるよい小説なのですがねぇ。

                        弁護士 浦田秀徳

2012年9月18日火曜日

キキョウby.福岡県筑紫野市の弁護士



 秋の七草,その3は
 キキョウ(桔梗)。

 といっても,写真は烏帽子岳に咲いていた
 イワギキョウ(岩桔梗)。

 先の万葉歌のなかで「朝貌の花」というのは
 いわゆるアサガオではなく,キキョウのことらしい。

 均整のとれた美しい五角形は
  図案化になじむものでしょう。

 花の形を紋にした桔梗紋は
 明智光秀の家紋として有名。

 そのせいでもないでしょうが,キキョウは
 こんにち,絶滅危惧種に指定されています。

 花言葉は,変わらぬ愛,誠実,従順
 光秀は知っていたでしょうか?

                      弁護士 浦田秀徳
 

2012年9月10日月曜日

富士山by.福岡県筑紫野市の弁護士



 富士山に
 登りました。

 だいたいお客さんと話していると
 お客さん:先生,ご趣味は?

 ぼく:山歩きなど。
 お客さん:じゃ,富士山に登られましたか?

 ぼく:いいえ。
 お客さん:…。

 という展開に。
 これじゃいけないので,登りました(やや強引?)。

 それほど富士山は有名
 日本で山といえば富士山なんですねぇ。

 よくクイズ番組で
 日本で一番高い山は富士山,では2番は?

 …
 ふつうの回答者は答えにつまります。

 みなさんはごぞんじですか?
 答えは,北岳(@南アルプス)。

 ちなみに,3番は
 奥穂高岳(@北アルプス)です。

 穂高のほうがやや知名度はあるでしょうか。
 北岳は知らない人がほとんどでしょう。

 なぜにこれほど
 富士山は有名なのでしょう?

 高さは,北岳3,193m,奥穂3,190mに対し
 富士山3,776mと500m以上高い。

 しかしこれはおそらく
 富士山が有名な理由ではないでしょう。

 山の高さの感じは相対的で
 近くで見るか遠くで見るかで感じが違います。

 やはり富士山が独立峰で
 どこからでも見えることがおおきいでしょう。

 それに
 シンメトリーな美しい姿をしていることも。

 さらに
 人間の思考経済もあると思います。

 ランキングのトップは誰でも覚えるけれど
 2位以下はなんだっけ?というやつです。

 というようなことを深く考えたわけでもなく
 正直,ただ登りたくなったから登りました。

 混雑を避けるため
 9月,須走ルートを日帰りしました。

 富士山にはおおきく4つの登山ルートが
 北~東~南にかけて開かれています。

 吉田ルートや富士宮ルートは
 登りやすいかわり人がおおいらしい。

 須走ルートのコースタイムは
 登り7時間40分,下り4時間,合計11時間40分。

 登山口は5合目で標高2,000m
 富士山頂3,776mとの標高差1,776mの登り・下りです。

 日帰りするには,早朝出発が不可欠。
 午前3時半に登山口を出発。

 もちろん真っ暗
 でも満天の星がきれい。

 登るにつれて空が白み
 やがて朱にそまっていきます。

 6~7合目あたりで
 荘厳なご来光。

 来て良かった!
 (つづく)

                     弁護士 浦田秀徳
 

2012年9月5日水曜日

『サラダ好きのライオン』by.福岡県筑紫野市の弁護士



 せんじつテレビをみていたら
 こんな問題がありました。

 「麻(あさ)の中の蓬(よもぎ)」
 とは,どういう意味でしょう?

 みなさんはご存知?
 はずかしながら,ボクはわかりませんでした。

 人は善良な人と交われば自然に感化を受け
 だれでも善人になる。

 蓬のように曲がりやすいものでも
 まっすぐな性質の麻の中に入って育てば曲がらずに伸びる。

 「荀子」勧学の「蓬麻中に生ずれば扶(たす)けざるも直し」から。
 なのだそう。

 そもそも日常生活でヨモギはみますが
 麻なるものはみませんからねぇ。

 麻も,快刀乱麻というぐらいだから
 乱れたイメージだったし…。

 「朱に交われば赤くなる」
 なら知っているんですが…。

 それでは第2問。「サラダ好きのライオン」
 とは,どういう意味でしょう?

 村上春樹さんの『サラダ好きのライオン』(マガジンハウス)
 によると,とても珍しいことのたとえ,らしい。

  眠れない夜は僕にとって,
  サラダ好きのライオンくらい珍しい

 という使い方をするらしい。
 へ~。知りませんでした。

 人生,50を過ぎても
 まだまだ知らないことだらけです。

 ライオンといえば肉食系
 (肉食系という言葉もさいきんは意味が変わってきつつありますが…)

 そんなライオンなのに,サラダ好きというのですから
 珍しい存在なのでしょう。

 それはともかく,眠れない夜がサラダ好きのライオンくらい珍しい
 というのは羨ましい。

 小説家といえば,書けなくて夜も悶々,昼夜逆転…
 かと思いきや,さすが村上さん(なれなれしい?)。

 ボクは家ではまずまず眠れますが
 枕が変わるとダメ。

 とくに山小屋。ことしも白馬や槍の小屋に泊まりましたが
 安眠とはほど遠い。
 
 白馬では一枚の布団に3人のところ2人となり
 なんとか眠れるかなと思いきやダメでした。

 途中,2人で一枚の布団が使えそうになったのに
 隣の男性が彼女を呼んだので,やはり1枚で3人に。

 なんちゅうことを…。

                   弁護士 浦田秀徳

2012年8月21日火曜日

氷壁の宿by.福岡県筑紫野市の弁護士



 今夏,上高地から梓川を遡上し
 槍ヶ岳に登りました。

 その写真をフェイスブックにアップしたら
 Nさんから,氷壁の宿でヤマメでも…というコメントが。

 氷壁の宿とは徳沢園の山小屋のこと
 上高地から8Kmほど奥にあります。

 ここが氷壁の宿と呼ばれるのは
 井上靖の小説『氷壁』の舞台のひとつになったことから。

 主人公の魚津恭太と親友の小坂乙彦はここから
 前穂高岳の西側の氷壁にいどみ遭難。

 事故の原因をめぐって
 魚津は運命にほんろうされていきます。 

 学生時代に読んだほか
 映画もみた覚えがあります。

 こんかい,Nさんのコメントをきっかけに
 小説を再読してみました。

 じっさいに穂高にのぼり親しい友人の死を経験したいまでは
 小説の印象がずいぶんちがいました。

 『天平の甍』や『敦厚』などの乾いた文体とも
 ちがっていました。

 読了後,末尾にある
 福田宏年の『人と作品』を読んでいたら

 井上靖が毎日新聞大阪本社に入社したことが
 記してありました。

 そういえば,山崎豊子さんはここで
 井上と机を同じくしたのだったような。

 人の運命は
 わかりませんねぇ。

                   弁護士 浦田秀徳
 

2012年8月20日月曜日

ヤマジノホトトギスby.福岡県筑紫野市の弁護士



 宇美町の昭和の森から宝満山をのぼっていくと
 河原谷と出会います。

 河原谷をつめると
 冬期に氷結することで有名な難所が滝があります。

 宝満山にのぼるばあい,この谷をつめないで
 その向こうの尾根にとりついて登っていきます。

 すると,その坂の途中に
 ヤマジノホトトギス(山路杜鵑草)が咲いていました。

 (ヤマホトトギスというのもあり,ややこしいけど
 花のつきかたから,これはヤマジかと)

 さらに登っていくと,仏頂山への分岐を経て
 宝満山頂へ至る岩場に出ます。

 岩場のクサリをつかってのぼるのが
 一般です。

 ですが,ここを登らないで,右にまくと
 羅漢道へいく分岐があります。

 そこらへんにも
 ヤマジノホトトギスが咲いていました。

 だいたい日当りのよわい
 斜面に咲いているようです。

 ユリの仲間の多年草
 独特の花を咲かせています。

 サーカスのピエロのような
 花火のような…。

 あるいは,斑点模様が鳥のホトトギスの
 胸模様のよう。そこからホトトギスの名に。

 学名はTricyrtis affinis Makinoなので
 牧野富太郎博士が新種として発見されたのでしょう。

                     弁護士 浦田秀徳
 

2012年8月19日日曜日

クサギby.福岡県筑紫野市の弁護士



 いまの時期,宝満山には
 登りたくありません。

 暑いし
 カやアブが多いので。

 でも登っている人も
 おおぜいいます。

 ただただ運動という方もいますが
 半分くらいは大きな山の体力づくり。

 われわれも9月に奈良の大峰山に登る予定があり
 その準備運動のつもりで夏の宝満登山を計画しました。

 ところが,大峰登山がとある事情で中止になり
 なぜか宝満登山だけが残ったのでした。

 もうさいしょから汗だくで
 秋冬春の2倍は疲れます。

 山道をいくと
 ヤブのなかに白いものがちらほら。

 なにかな?と思ってちかよると
 クサギ(臭木)の花でした。

 葉をさわると臭いので
 この名を頂戴しています。

 こんな花を咲かせるのだから
 もう少しエレガントな名前がありそうなもの。

 ま,ヘクソカズラより
 ましですが。

 シソの仲間の落葉小高木。
 シソの仲間というのはちょっと意外ですね。

 まえはクマツヅラの仲間とされていたようで
 そのほうが植生からすると,ありそう。

 でもおそらく遺伝子的には
 シソに近いのでしょう。
 
 それにしてもこの花
 宇宙人の襲来のような,誘っているような…。

 いかにも蝶や蛾を誘って
 受粉をしてるって感じですね。

 花もどくとくですが
 実がなると,やはり宇宙っぽいです。 

 花言葉は
 運命,治療。

                    弁護士 浦田秀徳
 

2012年8月16日木曜日

高校同窓会by.福岡県筑紫野市の弁護士



 お盆のあいだに
 高校の同窓会がありました。

 人はなぜ同窓会にいくのか?
 そこに同窓会があるからだ!

 というのは
 ちょっとちがいますね。

 ぼくのばあい
 懐かしい自分に出会うために行くという感じでしょうか?

 E・H・カーのひそみにならえば
 「同窓会とは,現在の自分と過去の自分との対話だ」みたいな。

 こんかいも
 いろいろ面白い出会いと対話がありました。

 同級生のはなしによると
 こんなことがあったというのです。

 1年の学園祭に『杜子春』の劇をやることになっていたのに
 みんながこれに協力しなかった。

 そのため,学級委員長がおこって
 学園祭出場を棄権してしまった(その代わり,ハイキングに行った)。

 これは当時,そうとう大きな出来事だったはずですが
 ぼくはすっかり覚えていませんでした。

 こんな大きな出来事をわすれてしまっていたことに
 つよいショックをおぼえました。

 また自分というもののなりたちの不思議さに
 驚かされました。
 
 人はいろいろな経験をもとめて
 映画をみたり,旅行にでかけたりします。

 でも同窓会にまさる経験は
 他ではちょっと得られないのではないでしょうか。

                      弁護士 浦田秀徳
 

2012年8月15日水曜日

ミヤマトリカブトby.福岡県筑紫野市の弁護士



 ミヤマトリカブト(深山鳥兜)
 キンポウゲの仲間の多年草。高山植物。

 槍沢ロッジに至る手前の
 沢沿いに咲いていました。

 和名は,花のかたちが烏帽子に似ているから。
 英名のmonkshoodは,僧侶のフードに似ているから。

 たいへんきれいな花ですが
 トゲならぬ毒があります。

 かつてトリカブト毒を利用した
 保険金殺人事件がありました。

 四谷怪談で,お岩さんがやられた毒も
 トリカブトだとか。

 トリカブトの毒のことをブスといい
 それが女性の○○の由来になっているという説も。

 ヨーロッパでは、ギリシャ神話のヘカテーが
 魔術の女神としてあがめられ,トリカブトがその象徴だそう。

 かくて花言葉は,美しい輝き,騎士道,栄光という系と
 厭世家,人嫌い,復讐という系とあります。

                     弁護士 浦田秀徳
 

2012年8月9日木曜日

ハクサンイチゲby.福岡県筑紫野市の弁護士



 ハクサンイチゲ(白山一花、白山一華)
 キンポウゲ,イチリンソウの仲間の多年草。

 槍ヶ岳の肩から西鎌尾根におりていく途中
 左側の斜面に咲いていました。

 といっても,高山のお花畑にはたいがい群生しており
 高山植物の代表選手です。

 学名は,Anemone narcissiflora
 スイセン(ナルキッソス)のようなアネモネ。
 
 アネモネの語源は
 ギリシア語の風。

 ギリシア神話では、美少年アドニスが流した血より
 この花が産まれたとか。 

 ナルキッソスはナルシストの語源
 他人を愛せない(自己愛な)ギリシア神話上の有名人。

 つまり,自己愛な風?
 よくわかりません。

 ハクサン・イチゲの命名者も
 やはりまず白山に登ったようで。

 イチゲ=イチリンソウ(一輪草)
 一茎に花を一輪咲かせることから。

 ハクサンイチゲはそうじゃないんですが
 どういうことでしょうねぇ?

 そういえば,市毛良枝(いちげよしえ)さん
 という女優さんがいますね。

 むかし「理想の花嫁ナンバー1」とか
 「お嫁さんにしたい女優ナンバー1」とか呼ばれていました。

 芸名としては,一花良枝とか
 一華良枝とかもありかも。

                  弁護士 浦田秀徳