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2012年2月8日水曜日

『ビブリア古書堂の事件手帖』



 「宝満山は婚活パワースポットだった!」シリーズを
 書きながらも、何冊か本を読んだので、簡単紹介。

 まずは読みやすさから三上延さんの
 『ビブリア古書堂の事件手帖』(メディアワークス文庫)

 ミステリのうち
 アームチェア・デティクティブものです。

 つまり、名探偵ホームズにあたる人は
 何らかの事情でアームチェアから動けません。

 ジェフリー・ディーヴァーの
 『ボーン・コレクター』などが典型です。

 脊椎不随となったリンカーン(D・ワシントン)がベッドにいながら
 相棒とぶつかり・協力しながら事件を解決していきます。

 このホームズにあたるのが
 本好きで博識でくだんの古書店を経営する篠川栞子さん。

 もちろん美人で○○(セクハラといわれそうで、書けません)。
 男性読者としてはついつい肩入れしてしまいます。

 名探偵ホームズもそうですが、主役が寝ていて動けないとなると
 動ける相棒(狂言回し)のワトソン君が是非とも必要です。

 それがひよんなことで店を手伝うようになった
 俺こと五浦大輔くん。

 古書で「だいすけ」。なんかひっかかりません?
 このブログでも最近紹介した本と関係しています。

 舞台は北鎌倉
 古書に北鎌倉ですから、それだけでももう満足。

 というわけにもいかないので
 さわりをもうすこし。

 ミステリというからには謎があるわけですが
 それは古書の来歴に関するものなんですね。

 古書の書き込みや蔵書印などから
 推理を展開して謎を解いていく。

 問題となる古書のラインナップは
 つぎのとおり。

 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波文庫)
 小山清『落ち穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)

 ウ”ィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
 太宰治『晩年』(砂子屋書房)

 しぶいですね。
 正直いって、私はどれも読んだことがありません。

 でも大丈夫
 読んだことがなくても読みたくなりますから。

 それぞれが独立した4話の短編集になってますから
 とても読みやすいです。

 ためしに読んでみて下さい。

2012年1月26日木曜日

霊山・宝満山 by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 (宝満山頂に屹立する巨岩・礼拝岩。合掌しているよう)

 宝満山が婚活パワースポットなわけは
 多層的。

 いまは竈戸神社という神社神道なわけですが
 そのベースには多くの信仰が。

 もっとも基層にあるのが
 霊山としての信仰でしょう。

 宝満山はほぼ全山
 花崗岩のかたまり。花崗岩だらけ。

 おおくの奇岩、巨石や岩窟、絶壁があり
 おのずと自然にたいする畏敬の気持ちがわいてきます(自然崇拝)。

 宝満山の古名、別名は御笠山。
 御笠川とか御笠地区という場合の御笠ですね。

 御は敬語、笠は神の依代(よりしろ)の意味。
 上代から神も降臨したくなる山(神奈備)なわけです。

 パワースポットは
 大地の力(気)がみなぎる場所(荒俣宏)。

 巨岩が屹立する山頂にたつと、大地の力がみなぎり
 つられて自分たちの気力もパワーアップするのが感じられます。

 みなさんの婚活力も
 きっとパワーアップすることでしょう。

                  ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2012年1月25日水曜日

竈戸神社・上宮 by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 再会の木や愛敬の岩は宝満山の山頂のほうにもあるんやね~
 と思った人がいたら、その逆。

 山頂付近にあった再会の木や愛敬の岩を
 いわば勧請したものが麓の竈門神社にある木と岩です。

 そもそも竈門神社も、麓にあるのは下宮で
 山頂に上宮があります。

 これまで竈門神社(下宮)にはなんども参っているのに
 いまだに彼氏・彼女ができん!という人もいるでしょう。

 そういう人は一度、宝満山にのぼって
 上宮にお願いしてみてください。

 徒然草に「仁和寺にある法師」というのがありますが
 アレみたいなものです。

  仁和寺に、ある法師、年寄るまで、石清水を拝まざりければ
  心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。

  極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。
  さて、かたへの人にあひて

  「年ごろ思ひつること、果し侍りぬ。
  聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。

  そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど
  神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。

  すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり。

 仁和寺のお坊さんが石清水八幡宮をはじめてひとり詣でにでかけた際に
 麓の極楽寺などを拝んだだけで、山上にある本体を見損ねたという残念な話。

 中学生のときに暗記したものです。
 え、「徒然草」知らない?

 大丈夫。いまNHK・eテレの「100分 de 名著」
 シリーズでやってます。ご覧ください。

 え、上宮にもしょっちゅうお願いしているけれども
 彼氏・彼女ができない?

 そのワケは
 こうです。

 じつは竈戸神社は三位一体ならぬ
 三社一体の神社なのです。

 7合目から8合目にむかう途中(芭蕉句碑のちょっと上)に
 中宮跡があります。

 そのむかし竈戸神社は
 この中宮と、上宮、下宮の3つで三社一体。

 中宮は明治時代・廃仏毀釈の嵐のなか破壊され
 いまはもう残っていません。夏草や坊さんたちが夢の跡…。

 というわけで、下宮にくわえて上宮に参っても
 彼氏・彼女ができないということがあるのかも。

 宝満山の婚活スポットとしてのパワーも
 完璧ではないんですねぇ…。残念!

                 ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2012年1月19日木曜日

「運命の人」(4) by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 「宝満山は婚活スポットだった!」はシャレだったのですが
 はやく読みたいとの声が…。

 そちらの「運命の人との出会い方」みたいな話は来週に
 まわすとして、今週末はこちらの「運命」の話で完結。

 「運命の人」とか「沖縄返還密約」とかいっても40年前の話で
 過去のこととか考えていたら、間違い。

 日米の密約だから、これを闇に葬るには
 米国も黙っている必要があるんですねぇ。

 ところが2002年になって
 この関係の米国側の文書が公開されます。いわく。

 「日本政府が400万ドルという数字と日米間の密約が
 公にならないように神経をとがらせていて

 メディアの追求に対して米国側に
 同一歩調をとるように要求してきている」

 このような動かぬ証拠をつきつけられると
 水戸黄門であれば、「はは~っ。」というところでしょう。

 ところが、日本政府の対応は「事実関係として密約はない」とか
 「密約は一切ない」。

 西山さんは「密約の存在を知りながら違法に起訴された」として
 国家賠償請求訴訟を提起。

 裁判所は「損害賠償請求の20年の除斥期間を過ぎ、権利がない」
 とし訴えを棄却、密約の存在には全く触れなかった。

 西山さんを支持するジャーナリスト有志が外交文書の情報公開を
 外務省と財務省に求めたが、やはり「不存在」との回答。

 ようやく民主党政権となり、調査委員会が2010年3月
 全てについて密約及び密約に類するものが存在していた事を認めた。

 どうです?これらの対応。
 現在も40年前もちっとも変わりません。

 国民にほんとうのことを知らせない、追求されてもウソをつく政府。
 それを見て見ぬふりをする司法。機能しない情報公開制度…。

 このような対応が現在の沖縄の基地問題などにも
 しっかりと通底しているわけです。

 信頼関係は人間関係の基本
 信頼できない人とはおつきあいできませんよね。

              ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳