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2022年10月23日日曜日

造化の天工(1)

 





 先週末は天満宮・竈門神社で予定されていたニコライ・バーグマンにいく予定だった。しかしSNS上では今年の九重、とくに大船山・御池の紅葉は当たり年であると噂になっていた。その推しに誘われ、急遽、九重へむかった。

天気予報は土曜が曇、日曜が晴だった。そこで初日に前座で三俣山、坊がツルでテント泊をして、二日目に本番の大船に登る計画をたてた。

長者原周辺の道路はすごい混みようで、駐車場に入りきれなかった車が列をなして路上駐車していた。これは山のなかもすごい混雑だろうな。

長者原から左手に三俣山をみながらスガモリ越へむかった。登山道はススキ原のなかを行く。秋空にススキの穂が光り、きれいだ。天気予報と異なり、晴れている。

スガモリ越まで行くと、三俣山・西峰への急坂を登っていく。みな重いアタックザック(テント泊装備が入っていて重い)をデポし、サブザックだけを背負っている。昼どきだったので、途中で買ったおにぎりとコロッケの昼食をとる。

西峰まで登ると本峰の北面が紅葉している。岩が魔神の横顔のようだ。坊がツル側の斜面もみごとに紅葉している。

さらに進むと南峰だ。南峰は北面が紅葉している。南面と北面の気象条件のちがいが植生のちがいをうみだし、紅葉の模様を織りなしている。全国各地からモミジやカエデをもちよった京都とちがい、九重の紅葉は黄やオレンジがつよい。見事だ。

2021年9月26日日曜日

テントの設営場所選びはむずかしい

 


 坂道を登って樹林帯を抜けると稜線にでたかんじがして、しばらくいくと雨が池。文字どおり、雨が降ると水が溜まる。そして植生が変わる。

先ず紫の花が目をひくのがマツムシソウ。見た目はちがうのでマツムシが鳴くころに咲くからというのが名前の由来だろう。皮膚病に効くらしいが試してみたことはない。やはり全国的に減少。

つぎがヤマラッキョウ。見た目がいかにもネギの仲間。酢味噌で食べられるらしい。おいしそう。

雨が池をしばらくいくと、眼下に坊がツルが見えてくる。高度を下げると、高原というか湿原というかススキ原が広がる。

ここもラムサール条約登録湿地だ。空がすかっとぬけて広がっているので気持ちがいい。中央部を鳴子川が流れ、スガモリ越方面に法華院温泉がある。

名前のとおり、温泉に入れる。山登りのあとの温泉は最高。いまは人数制限があり、風呂場の外で渋滞がおき密になっている。なんのこっちゃら。

入浴後は坊がツルでキャンプ。色とりどりのテントがお花畑のようだ。前日の台風の影響で地面がすこし濡れている。

トイレに近すぎず、水場から遠すぎず、あまりうるさそうでないところを探す。よしここだ!と思ったら、近くにグループがいて失敗した。ま、それも思い出だ。

2021年9月20日月曜日

人狼におびえた夜


  シルバーウィークはいかがお過ごしでしたか。うちは北アルプスを予定していましたが、宣言延長のため中止。かわりに九重山・坊がツルでテント泊をしました。

県境を越えることになりますが、自宅から登山口のある長者原駐車場まで自動車なので、人に会いません。またテント泊なので、西鉄電車による朝夕の通勤より人との接触はすくない旅でした。

が、いちどだけ危機が訪れました。隣のテントのかたがわがテントに訪問してこられたのです。どなたかのお誕生日だそうで、ケーキのおすそ分けでした。一瞬、わがテントは固まりましたが、せっかくのお祝いだからと、ありがたくいただきました。

夜は親子3人で人狼ゲームをしました。人狼ゲームは、メンバーのなかに隠れているウルフを当てなければなりません。あるいは、自分がウルフであれば、当てられないようにしないといけません。

誰がウルフなのか、自分がウルフなのかは分かりません。順番に質問を重ねながら、ウルフをあぶり出していきます、あるいは、あぶり出されていきます。

テントのなかなので、スマホのアプリでやります。たとえば、自分とCにはハンバーガー屋が、Bには回転寿司屋がそれぞれ表示されます。スマホは持ち回りですので、他のメンバーに何が表示されたかは分かりません。

自分がウルフの可能性とそうでない可能性があります。その両方の可能性を常に吟味しなければなりません(なぜか、いつも多数派のように思ってしまう不思議なゲームです。)。

まず、他のメンバーのワードを推理します。たとえば、自分がハンバーガー屋であれば、他のワードはコーヒーショップかもしれません。そうすると、ハンバーガー屋とコーヒーショップの違いをあぶり出す質問をしなければなりません。かつ、自分がウルフであるとバレないような注意も必要です。

他のメンバーの質問に対しては、自分がウルフであった場合に備えなければなりません。かつ、嘘はつけません。なので、なるたけ多数派と同じ答えになるよう工夫しなければなりません。

子ども二人とは年も離れているので、自分のほうがあぶり出されやすいと言えます。お題がダイソーとドンキとかだと、どっちもあまり行かないので、うかつな答えを引き出されやすいのです。

その日、傑作だったのはシカとイヌ。ぼくがイヌで子どもたちはシカでした。「さいきん、いつ鳴き声きいた?」と訊かれ、「うーん、1週間前かな。」と答えてしまいました。どっと爆笑が起きました。

秋です、坊がツルでは、しきりにシカが鳴いている声が聞こえてきていました。風情をおぼえたぼくはその夕、シカが鳴くたびにシカが鳴いていると言っていたのです。ウルフだとすぐにバレてしまいました。シカの皮をかぶったウルフです。

かくて人流ならぬ人狼におびえた一夜が更けていきました。テントの外は星空が広がっていました。