ことしも男池湧水群からくじゅう黒岳原生林を歩いた。福岡県中小企業家同友会のメンバーを中心に6人の参加。
残念ながら肌寒く、あいにくの天気。途中は雨もパラついた。さらに残念ながら、夏の暑さのせいか、季節をのがしたのか紅葉にもあえず・・。
それでもさすがに阿蘇野川のせせらぎ、男池湧水群の透明度と圧倒の湧水量、黒岳原生林の神秘の自然の美しさにはやはり心をあらわれた。
メスを求めるオス鹿の哀切な鳴き声、カツカツカツというキツツキが樹をうがつ音、ホオやウチワカエデの落ち葉にも癒された。
ことしも男池湧水群からくじゅう黒岳原生林を歩いた。福岡県中小企業家同友会のメンバーを中心に6人の参加。
残念ながら肌寒く、あいにくの天気。途中は雨もパラついた。さらに残念ながら、夏の暑さのせいか、季節をのがしたのか紅葉にもあえず・・。
それでもさすがに阿蘇野川のせせらぎ、男池湧水群の透明度と圧倒の湧水量、黒岳原生林の神秘の自然の美しさにはやはり心をあらわれた。
メスを求めるオス鹿の哀切な鳴き声、カツカツカツというキツツキが樹をうがつ音、ホオやウチワカエデの落ち葉にも癒された。
大きな岩々のすきまが縦穴の洞窟になっている。深さは2メートルほどあり、奥は広間のようになっている(写真は、中から外を覗いたもの。)。その昔、大船山か黒岳の山体が崩壊したとき、岩々が堆積し、その際、偶然にできたと思われる。外気に比べて内部は冷涼な温度となっていて、7月まで氷が残っている。
そこに看板がかかげられていて、「大正年間に蚕種を保存するための天然冷蔵庫として利用されました。」と説明が書いてある。これまでは「ふ~ん。」となんとなく飲み込んでいたのだが、こんかい諏訪の地元の人の説明で、その意味がよく分かった。
前回紹介した野麦街道の手前に稲核(いなこき)の集落がある。そこにも風穴がある。ここでもバス内のアナウンスでおなじような説明がある。その説明も「ふ~ん。」ぐらいの理解だった。
養蚕というのは、農家が桑を栽培し、蚕(カイコ)を育て、繭を生産する一連の営みのこと。その先、繭から生糸を繰りだし、生糸からシルクを作って販売するのが製糸紡績業である。
製糸紡績業のほうは、機械化され工業化されている。それに対し、養蚕業のほうは農家がやっているものだから、それほどの工夫もないものだと思っていた(失礼)。だがそうではない。
カイコの先祖は蛾の一種。それを人間が飼い慣らし家畜化したものである。カイコは500個ほどの卵を産む。卵は春に孵化する。孵化した幼虫は桑の葉を食べ、脱皮を繰り返し、やがて糸を吐き、繭をつくる。
自然の営みであれば、年に一度しか、繭から生糸をとることができない。ところが、ある人が工夫して、卵を風穴に入れて冷やし保存してみた。すると、孵化が遅れ、夏でも秋でも生糸がとれるようになった。
つまり、収量は3倍。これにより、日本の生糸の輸出は、最大の輸出産業にまで成長したという。なるほど。明治大正期、生糸が日本の輸出産業の雄ということは教科書に書いてあったが、そのような創意工夫があったことは知らなかったなぁ。
男池から風穴まで片道2時間、往復4時間のコースタイムである。しかし途中、紅葉をめでたり、写真をとったり、休憩や食事をとったりで、1.5倍の6時間くらいの時間をみておきたい。
その週の水曜日、刑事事件の法廷帰りに裁判所のまえで左足首を捻挫してしまっていた。翌日は痛みで革靴がはけず、草履で通勤しなければならなかった。それから4日後のことであり、最後まで歩けるかどうか不安があったが、ツアーガイドでもあるし、無理して参加した。
男池を出発すると、あとはもうずっと原生林がつづく。原生林の極相はブナやミズナラとなるので、基本的な色調は黄色や茶色である。いわゆる黄葉。
赤いのはコミネカエデである。京都嵐山のように植林されたわけではないから、全山真っ赤になることはない。ところどころに赤い点景がある。それが貴重で、慕わしい。
中間地点は、ソババッケである。左に黒岳、右手は手前が平治岳、奥が大船山という、登山道の交差点である。右に登れば大戸越があり、そこからさらに右に登れば平治岳、まっすぐ下れば坊がツル、左に登れば北大船山である。ソババッケをまっすぐすすめば、目的地である風穴がある。黒岳へは風穴から左手の急坂を1時間登らなければならない。
ソババッケはむかしソバ畑だったらしい。それがナマっての名前の由来である。昔の人は、このような山奥にまで畑をつくり、貧しさとたたかっていたのだ。感慨ぶかい。去年の土石流で荒れてしまったものの、いまでも紅葉の絶景ポイントである。
紅葉を愛でるのに、やはり太陽の光はかかせない。くもりでも紅葉狩りはできるだろう。が、日の光をあびて輝く紅葉は格別だ。葉がキラキラ輝くと、心もキラキラする。
太陽の光があるということは、青空もあるということだ。曇天のグレーとでは紅葉がひきたたない。晴天と紅葉のコントラストが美しい。雲の白、空の青、紅葉の赤、黄葉の黄、4色の配合がまことに絶妙で、美しい。
感動で血流がよくなったせいか、左足首の痛みも遠慮して襲ってこなかった。
ことしも福岡県中小企業家同友会・筑紫支部のメンバーで、九重山黒岳の原生林へ紅葉狩りにでかけた。毎年この時期におこなわれる恒例行事である。
3週間ほどまえ、MRさんから計画をたのまれ、日程調整していたら、この日になった。前年は1週間早かったので、紅葉には遅いかなと思いつつ呼びかけた。参加は75歳のMKさんを最高齢とする11人である。自分も75歳まで元気に山歩きをしたいものだ。
11月7日(日)午前6時、わが事務所に集合、3台の車に分乗して出発。山は朝夕が美しい。早起きは必須だ。途中日の出を愛でながら、8時半ころには男池園地の駐車場についた。
九重山は、久住山を本峰、中岳を最高峰とする連峰である。九重と表記するのはそのためだ。黒岳はその北東に位置する。
長者原からは、由布院方面へむかい、飯田高原の交差点を右折して、細い道をくねくれと30分ほど入ったところに登山口がある。
やや肌寒い。ドウダンツツジが真っ赤に紅葉している。清掃協力金100円を支払い、園地に入る。
黒岳の頂上をめざさず、麓の原生林をめぐる散策である。散策といっても高低差があり、岩ゴロゴロの登山道ということで、ガッツリ散策と呼ぶ。目的地は風穴である。風穴は大きな岩が積み重なり、空洞を形成しているところである。
九重の山々はほとんど人の手が入り、岩場か草原になっている。しかし、黒岳は珍しく人の手が入らず、原生林のままとなっている。樹齢数百年と思われる古木の森である。
そのせいで、九重の山々はだいたい赤茶けているのに、黒岳だけは遠目に黒く見える。そのため黒岳と呼ばれる。
原生林のシンボル的存在が入口ちかくにあるケヤキの巨木だ。5人ぐらいで手をつながないと幹回りを囲えない。タコのような怪異な姿でもあり、美しくもある。神社にあれば、ご神木まちがいない。
老ケヤキは岩を抱いている(写真右手)。その他の木々も岩を掴んでいるものが少なくない。樹と岩が仲良しな森である。
黒岳は若い山で風化が進んでおらず、岩がゴロゴロ積み重なってできている。将棋の駒を積み重ねて山にしたようなイメージ。雨が降っても水はけがよく、すぐに染み入ってしまい、谷川となって流れない。沢は枯れている。
その代わり、雨水は伏流し、男池に湧出している。地中からでてくるとは思えない透明な水がつぎつぎと湧いてくる。男女共同参画社会に逆行する男池の名前の由来だろう。1日2万トンという。
硬度が低く、さっぱりした味で、名水百選に選ばれている。この湧水を味わうだけでも感動ものだ。心も洗われる。