ラベル 男池 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 男池 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年11月12日日曜日

男池湧水群~くじゅう黒岳原生林散策

 



 ことしも男池湧水群からくじゅう黒岳原生林を歩いた。福岡県中小企業家同友会のメンバーを中心に6人の参加。

残念ながら肌寒く、あいにくの天気。途中は雨もパラついた。さらに残念ながら、夏の暑さのせいか、季節をのがしたのか紅葉にもあえず・・。

それでもさすがに阿蘇野川のせせらぎ、男池湧水群の透明度と圧倒の湧水量、黒岳原生林の神秘の自然の美しさにはやはり心をあらわれた。

メスを求めるオス鹿の哀切な鳴き声、カツカツカツというキツツキが樹をうがつ音、ホオやウチワカエデの落ち葉にも癒された。

2023年10月15日日曜日

木曽駒ヶ岳、霧ヶ峰、乗鞍岳、美ヶ原(7)風穴と養蚕

 

 くじゅう山系の北東部に黒岳がある。くじゅう山系は放牧の結果か草原が多いのであるが、黒岳の山麓は原生林が残っている。いまの時期は紅葉が美しい。男池湧水群から歩いて黒岳に向かう途中、大船山との境に、風穴がある。

大きな岩々のすきまが縦穴の洞窟になっている。深さは2メートルほどあり、奥は広間のようになっている(写真は、中から外を覗いたもの。)。その昔、大船山か黒岳の山体が崩壊したとき、岩々が堆積し、その際、偶然にできたと思われる。外気に比べて内部は冷涼な温度となっていて、7月まで氷が残っている。

そこに看板がかかげられていて、「大正年間に蚕種を保存するための天然冷蔵庫として利用されました。」と説明が書いてある。これまでは「ふ~ん。」となんとなく飲み込んでいたのだが、こんかい諏訪の地元の人の説明で、その意味がよく分かった。

前回紹介した野麦街道の手前に稲核(いなこき)の集落がある。そこにも風穴がある。ここでもバス内のアナウンスでおなじような説明がある。その説明も「ふ~ん。」ぐらいの理解だった。

養蚕というのは、農家が桑を栽培し、蚕(カイコ)を育て、繭を生産する一連の営みのこと。その先、繭から生糸を繰りだし、生糸からシルクを作って販売するのが製糸紡績業である。

製糸紡績業のほうは、機械化され工業化されている。それに対し、養蚕業のほうは農家がやっているものだから、それほどの工夫もないものだと思っていた(失礼)。だがそうではない。

カイコの先祖は蛾の一種。それを人間が飼い慣らし家畜化したものである。カイコは500個ほどの卵を産む。卵は春に孵化する。孵化した幼虫は桑の葉を食べ、脱皮を繰り返し、やがて糸を吐き、繭をつくる。

自然の営みであれば、年に一度しか、繭から生糸をとることができない。ところが、ある人が工夫して、卵を風穴に入れて冷やし保存してみた。すると、孵化が遅れ、夏でも秋でも生糸がとれるようになった。

つまり、収量は3倍。これにより、日本の生糸の輸出は、最大の輸出産業にまで成長したという。なるほど。明治大正期、生糸が日本の輸出産業の雄ということは教科書に書いてあったが、そのような創意工夫があったことは知らなかったなぁ。

2022年10月31日月曜日

くじゅう黒岳原生林散策(2)

 



 男池から先、黒岳の麓に原生林が広がっている。縄文時代には日本じゅうに原生林が広がっていただろう。その後、人間が伐採したり、植林を繰り返したりして、里山はスギやヒノキだらけになってしまった。自然林・原生林はこんなに美しいのに。

数十メートルほどのところにケヤキの巨樹・古木がある。5人で手をつないで囲えるかどうか。樹齢450年という。右半分は岩を抱え込んでしまっている。

そこから数メートルのところに、やはり岩を抱え込んだオヒョウの木がある。飛行石をつかんだラピュタのよう。いまにも飛んでいきそうだ。

30分でかくし水、清らかな水流だ。むかしはこの手前に放牧の牛が出入りできない柵があった。近年の水害で流されてしまった。

さらに30分でソババッケ。由来はソバ畑。むかしはここにソバ畑があったらしい。領主の目の届かないところで隠れて栽培していたのかもしれない。

さらに10分ほどで苔むした古木の森。数百年単位で生きてきた。古木が広がっている。わずか数十年しか生きられない人間はちっぽけだ。

ブナの高木を振り仰ぐと、樹の中心から放射状に紅葉がはじまっている。美しい。芯から癒される。

2022年10月30日日曜日

くじゅう黒岳原生林散策(1)

 


 土曜は、くじゅう黒岳の原生林を散策した。同友会の友人2人のリクエストに応えて。3回目。恒例となりつつある。

6時にちくし法律事務所前に集合。いまだ暗い。コンビニで買った朝ごはんを食べる。眠気が回復する。

筑紫野インターから高速に乗り、まずは南へ、そして鳥栖で東へ向かう。日田の山並みから日が昇る。美しい。これだけで、きょう出てきた価値がある。

九重インターで降りる。豊後中村駅前を右折して九酔渓方面へ。夢の大吊橋あたりもいまの時間、車はまばら。やがて右手に湧蓋山の三角すいが美しく伸びあがる。

長者原へは向かわず、農協まえを左折。やまなみハイウェイを横断。右手に九重連山がみえる。三俣山、硫黄山、星生山、黒岩・泉水山・・。きょう向かう黒岳も左端にみえている。

狭くくねくねした山道を対向車と離合しながら進む。男池園地の駐車場に着く。8時。入り口のドウダンツツジが真っ赤に紅葉している。車を降りると、空気が冷たい。背後に平治岳と黒岳がせまっている。どちらの山斜面も赤・黄に紅葉している。

100円の清掃料を支払って園地に入る。ここは九重では珍しい原生林が残っている。すぐに巨木、古木の森に入る。すでに黄葉した落葉が敷き詰めている。

すぐに阿蘇野川源流にかかる木橋をわたる。透明度が高い。川面が青空を映している。鏡のよう。心があらわれる。

また森を進むとすぐに湧水池にでる。これまた透明度が抜群。山にふった雨が黒岳の山中で長いあいだ磨かれてきた水だ。ミネラルたっぷり。

こんこんと湧水している。一日2万トン。日本百名泉。生命力(HP)が回復・充溢していく。

2021年11月14日日曜日

九重山黒岳原生林の紅葉狩り(3)

 




 11人の参加者のうち、初参加のひとが3人、うち女性が2人いた。その他のメンバーはだいたい3回目という人が多かった。このメンバーはだいたい60、70代の男性である。

ことしは紅葉の色づきがあまりよくないといわれているし、去年より1週間遅れということで時期もすこし遅かった。

しかし、いままでで一番美しく感じた山行になった。というのは、初参加の女性メンバーがあちこちで「きれい!」「美しい!」「素晴らしい!」と歓声をあげたからである。

たいくつな話を聞かされて、誰かがあくびをすると、ついこちらもあくびをしてしまう。映画館で、後ろの席で誰かがぐすぐすやりはじめると、こちらも悲しくなる。感情は伝染し、共有されるものだ。

男性、とくにおじさんたちは、頭のなかで美しいと思っても、外に対しあまりそれを表現しない。いままでおじさんたちとこのコースを歩いていて、美しいとは思っても、それほど強く心を揺さぶられたり、それを共有しあうことはなかった。

この日は違った。とても強く感動を共有することができた。映画でも、旅行でも、山歩きでも、感動じょうず、表現じょうずな人とご一緒するといいもんだなと、あらためて感じた。

2021年11月11日木曜日

九重山黒岳原生林の紅葉狩り(2)

 


 男池から風穴まで片道2時間、往復4時間のコースタイムである。しかし途中、紅葉をめでたり、写真をとったり、休憩や食事をとったりで、1.5倍の6時間くらいの時間をみておきたい。

その週の水曜日、刑事事件の法廷帰りに裁判所のまえで左足首を捻挫してしまっていた。翌日は痛みで革靴がはけず、草履で通勤しなければならなかった。それから4日後のことであり、最後まで歩けるかどうか不安があったが、ツアーガイドでもあるし、無理して参加した。

男池を出発すると、あとはもうずっと原生林がつづく。原生林の極相はブナやミズナラとなるので、基本的な色調は黄色や茶色である。いわゆる黄葉。

赤いのはコミネカエデである。京都嵐山のように植林されたわけではないから、全山真っ赤になることはない。ところどころに赤い点景がある。それが貴重で、慕わしい。

中間地点は、ソババッケである。左に黒岳、右手は手前が平治岳、奥が大船山という、登山道の交差点である。右に登れば大戸越があり、そこからさらに右に登れば平治岳、まっすぐ下れば坊がツル、左に登れば北大船山である。ソババッケをまっすぐすすめば、目的地である風穴がある。黒岳へは風穴から左手の急坂を1時間登らなければならない。

ソババッケはむかしソバ畑だったらしい。それがナマっての名前の由来である。昔の人は、このような山奥にまで畑をつくり、貧しさとたたかっていたのだ。感慨ぶかい。去年の土石流で荒れてしまったものの、いまでも紅葉の絶景ポイントである。

紅葉を愛でるのに、やはり太陽の光はかかせない。くもりでも紅葉狩りはできるだろう。が、日の光をあびて輝く紅葉は格別だ。葉がキラキラ輝くと、心もキラキラする。

太陽の光があるということは、青空もあるということだ。曇天のグレーとでは紅葉がひきたたない。晴天と紅葉のコントラストが美しい。雲の白、空の青、紅葉の赤、黄葉の黄、4色の配合がまことに絶妙で、美しい。

感動で血流がよくなったせいか、左足首の痛みも遠慮して襲ってこなかった。

2021年11月10日水曜日

九重山黒岳原生林の紅葉狩り(1)

 


 ことしも福岡県中小企業家同友会・筑紫支部のメンバーで、九重山黒岳の原生林へ紅葉狩りにでかけた。毎年この時期におこなわれる恒例行事である。

3週間ほどまえ、MRさんから計画をたのまれ、日程調整していたら、この日になった。前年は1週間早かったので、紅葉には遅いかなと思いつつ呼びかけた。参加は75歳のMKさんを最高齢とする11人である。自分も75歳まで元気に山歩きをしたいものだ。

11月7日(日)午前6時、わが事務所に集合、3台の車に分乗して出発。山は朝夕が美しい。早起きは必須だ。途中日の出を愛でながら、8時半ころには男池園地の駐車場についた。

九重山は、久住山を本峰、中岳を最高峰とする連峰である。九重と表記するのはそのためだ。黒岳はその北東に位置する。

長者原からは、由布院方面へむかい、飯田高原の交差点を右折して、細い道をくねくれと30分ほど入ったところに登山口がある。

やや肌寒い。ドウダンツツジが真っ赤に紅葉している。清掃協力金100円を支払い、園地に入る。

黒岳の頂上をめざさず、麓の原生林をめぐる散策である。散策といっても高低差があり、岩ゴロゴロの登山道ということで、ガッツリ散策と呼ぶ。目的地は風穴である。風穴は大きな岩が積み重なり、空洞を形成しているところである。

九重の山々はほとんど人の手が入り、岩場か草原になっている。しかし、黒岳は珍しく人の手が入らず、原生林のままとなっている。樹齢数百年と思われる古木の森である。

そのせいで、九重の山々はだいたい赤茶けているのに、黒岳だけは遠目に黒く見える。そのため黒岳と呼ばれる。

原生林のシンボル的存在が入口ちかくにあるケヤキの巨木だ。5人ぐらいで手をつながないと幹回りを囲えない。タコのような怪異な姿でもあり、美しくもある。神社にあれば、ご神木まちがいない。

老ケヤキは岩を抱いている(写真右手)。その他の木々も岩を掴んでいるものが少なくない。樹と岩が仲良しな森である。

黒岳は若い山で風化が進んでおらず、岩がゴロゴロ積み重なってできている。将棋の駒を積み重ねて山にしたようなイメージ。雨が降っても水はけがよく、すぐに染み入ってしまい、谷川となって流れない。沢は枯れている。

その代わり、雨水は伏流し、男池に湧出している。地中からでてくるとは思えない透明な水がつぎつぎと湧いてくる。男女共同参画社会に逆行する男池の名前の由来だろう。1日2万トンという。

硬度が低く、さっぱりした味で、名水百選に選ばれている。この湧水を味わうだけでも感動ものだ。心も洗われる。

2011年5月29日日曜日

 ミヤマキリシマ



 週末はいつものお仲間で九重登山
 初日は男池から大船山をめざし宿は赤川温泉・赤川荘泊。

 2日目は赤川温泉から久住山、中岳に登って
 南登山口に戻ってくるというコース。

 新緑はほんとうに素晴らしかったものの
 お目当てのミヤマキリシマはまだまだ1~2分咲き。

 ことしは全般に花の開花が2週遅れ、そのうえ梅雨が20日も
 早く来てしまったために、雨のミヤマキリシマとなりました。

 坂本龍馬が新婚旅行で霧島を訪れた際、「きり島つゝじが
 一面にはへて実つくり立し如くきれいなり」と手紙に。

 のちに「日本の植物学の父」牧野富太郎が
 やはり新婚旅行の際、「ミヤマキリシマ」と命名。

 おふたかたの新婚旅行も
 いまころの時期だったのでしょう。

 ことしは大戸越で大船に登る間、置いたままにしていたリュックが
 サル?に襲われるという被害に遭いました。

 山から戻ると荷物が散乱。最初は人かと思いきや
 貴重品は無事で、被害は食料のみ(しかも噛み跡あり)。

 また猪鹿狼寺跡でおおきなウシガエルに遭遇
 これに驚いた女性同行者が木にぶつかりコンタクトが外れる被害に。

 とまあ、自然を満喫したあとは
 露天風呂百選に選ばれた赤川温泉で癒されました。極楽…。
 

2010年11月7日日曜日

 九重山・黒岳



 きのうは立冬。
 大宰府ロータリークラブのメンバーで
 九重山黒岳麓の男池から風穴までトレッキングしました。

 このコースは大学2年生のとき
 新入生歓迎登山で登ったきり
 なので32年ぶり。

 長者原~坊がツルからみて大船山よりさらに奥(東)
 なのでなかなか来る機会がありませんでした。

 久住山の周辺がガレているのに対し
 広葉樹の豊かな原生林が広がるコース。

 黒岳の名も原生林が黒くみえることから。
 悠久の時間がながれています。

 原生林とは、人の手が一度も入ったことのない森林。
 この豊かな原生林が男池の湧水をうみだしています。
 
 「黒岳水源の森」として水源の森百選に選定。
 うなずけます。

 (法律家は学生時代、民法判例百選など
 判例百選シリーズが参考書だったトラウマで
 百選ときくと過敏に反応し全部体験してみたくなります。)

 また21世紀に残したい日本の自然100選にも選定。
 これもうなずけます。

 あれ?
 もう21世紀ですよね?

 人間の寿命にあわせて100年単位で考えるせいでしょうか
 樹齢にあわせて1000年の計が必要なのでしょうね。

 風穴は黒岳・大船山の足下にあいた風のとおる穴
 ひと一人が入れるくらいの大きさです。

 32年前の記憶とちがうような…
 こんなんだったかな?

 日本の足下にはおおきな穴があいたのか
 お寒い風がいろいろ吹いていますが
 こちらは太古からつづくやわらかな風が吹いています。