武奈ヶ岳をくだる。まずは登ってきた御殿山方面が見えている。
2024年4月25日木曜日
怪鳥会の春遠征(3)武奈ヶ岳(2)
武奈ヶ岳をくだる。まずは登ってきた御殿山方面が見えている。
2024年3月18日月曜日
九千部山(2)深い森と僧侶の心とリップ・ヴァン・ウィンクル
高速鳥栖ICをおり、佐賀県道31号を西へ。JR肥前麓駅あたりをすぎ、立石バス停の分岐を右へ入る。沼川河川プール駐車場で車をおり、御手洗の滝をめざして歩きはじめる。
2022年12月19日月曜日
雪の宝満山(2)
宝満山に登るといえば、ほとんどのかたは登山口の竈門神社と山頂を往復されるだけ。しかしこれはもったいない。宝満山の魅力はそこから先にあるのだから。
きのも書いたが、竈門神社から山頂まではほぼ常緑樹かスギ・ヒノキの林である。雪がついても、重苦しい感がある。
しかし山頂をすぎると、ブナなど落葉樹やクリスマスツリーであるモミの樹があらわれる。
1枚目の写真はブナの巨木。200年以上は経っているだろう。ブナはクネクネとしているが、折れにくく豪雪に強い。秋田白神山でブナの森がひろがっているのはそのせいである。ただし、建築材には向いていないため、伐採が進んでしまった。
2枚目は雪化粧をした稜線の道。いまにもウサギかなにかの小動物があらわれ、物語がはじまりそうだ。
3枚目は霧氷。これも落葉樹ならでは。葉がなく枝だけなので、霧氷が発達しやすい。福岡市街をバックにそこだけ日が射し輝いた。
4枚目は宝満山の山頂から仏頂山方面をのぞんだもの。おまんじゅうのような白いシルエットが美しい。
5枚目は・・・。
2022年12月18日日曜日
雪の宝満山~雪山事始め~
昨日は雪の宝満山に登った。今季初の雪山。いつもと違う、美しい世界を堪能することができた。
ほぼ終日曇りで、ときどき雪が降りしきった。山頂付近では晴れ間、青空もあった。青空と霧氷という青と白のコントラストが美しい。
竈門神社裏からの登りは基本的に常緑樹やスギ・ヒノキの林である。暗い。
山頂から先はブナ林が点在している。いまは葉を落とし、樹氷をまとっている。枝振りとあいまって、美しい。
こんな日に登っている人いるの?
います。この日、出会った人だけでも50人はくだらない。女性が40%というところか。雪に興奮しているおじさん、おばさんがいっぱいだ。みな雪山が好きなんだな。
2022年4月19日火曜日
傾山遠征(3)ー下山
傾山のセンゲン尾根へ下ること1時間、九折越に。前回とちがい、明るいうちにたどり着くことができた。キャンプ場と無人小屋がある。誰もいない。この日は終日、他の登山者に会うことはなかった。
まずは水場へ向かう。宮﨑方面へくだるくだる。こんなに遠かったかな。ようやく見つけた。ななんと水場は涸れていた。試行錯誤のすえ、わずかな流れにパイプを挿して、なんとか水を確保することができた。煮沸必須である。
小屋に入る。誰もいない。3人で三隅をぜいたくに占拠する。灯りはなく、持参のヘッドランプだけが頼りだ。お湯を沸かし、夕食づくり。荷物軽量化のためレトルトのドライカレーと豚汁、そしてお茶。
食後はなにもすることがないので就寝。エアマットを膨らませ、寝袋に入る。明日の予想気温は2度だったので、着込めるだけ着込む。
前回来たときは、シカの群れが周辺を駆け回り、ひづめの音が響いていた。シカの食害対策が進んでいるせいか、今回、シカの気配はない。
その代わり雨だれの音が大きく響く。夜半、風が強くなり、山を鳴らした。
目が覚めると0時過ぎ。窓からは月明かりが煌々と照らしていた。明日は予報どおり、風は強いものの晴れるようだ。最近の天気の的中度はすごい。
翌朝、祖母山へ向かうかどうか議論する。気温2度、風速18メートル。体感温度はマイナス16度である。稜線上の風と寒さは厳しく、低体温症が心配された。われわれは大事をとって下山することにした。
下りは九折コース。コースタイムは2時間35分。稜線上は風がきつかったが、ほどなくおさまった。右手の尾根上にヤマザクラ、アケボノツツジが咲いている。
さらにオオカメノキも花をつけている。きのうはまったく展望がきかなった。きょうは傾山の坊主頭が望める。ヤマザクラ越しの撮影。ブナの新緑がまばゆい。苔も新芽だろうか、文字どおりモスグリーンに輝いていた。
山が深い、谷も深い。浸食がすすみ、勾配もきつい。油断すると転げ落ちそうだ。右手ふかく谷川の音が響く。下山するにつれ、それが近づいてくる。
この日、登ってくる登山者は3グループ4人だった。彼らの安全を祈る。福岡から遠いし厳しいので、多くの人が登れる山ではない。玄人向きの山である。
山懐の深さに比例して、わが心の奥深くまで沁みた。来年もまた来たいものだ。
2021年11月11日木曜日
九重山黒岳原生林の紅葉狩り(2)
男池から風穴まで片道2時間、往復4時間のコースタイムである。しかし途中、紅葉をめでたり、写真をとったり、休憩や食事をとったりで、1.5倍の6時間くらいの時間をみておきたい。
その週の水曜日、刑事事件の法廷帰りに裁判所のまえで左足首を捻挫してしまっていた。翌日は痛みで革靴がはけず、草履で通勤しなければならなかった。それから4日後のことであり、最後まで歩けるかどうか不安があったが、ツアーガイドでもあるし、無理して参加した。
男池を出発すると、あとはもうずっと原生林がつづく。原生林の極相はブナやミズナラとなるので、基本的な色調は黄色や茶色である。いわゆる黄葉。
赤いのはコミネカエデである。京都嵐山のように植林されたわけではないから、全山真っ赤になることはない。ところどころに赤い点景がある。それが貴重で、慕わしい。
中間地点は、ソババッケである。左に黒岳、右手は手前が平治岳、奥が大船山という、登山道の交差点である。右に登れば大戸越があり、そこからさらに右に登れば平治岳、まっすぐ下れば坊がツル、左に登れば北大船山である。ソババッケをまっすぐすすめば、目的地である風穴がある。黒岳へは風穴から左手の急坂を1時間登らなければならない。
ソババッケはむかしソバ畑だったらしい。それがナマっての名前の由来である。昔の人は、このような山奥にまで畑をつくり、貧しさとたたかっていたのだ。感慨ぶかい。去年の土石流で荒れてしまったものの、いまでも紅葉の絶景ポイントである。
紅葉を愛でるのに、やはり太陽の光はかかせない。くもりでも紅葉狩りはできるだろう。が、日の光をあびて輝く紅葉は格別だ。葉がキラキラ輝くと、心もキラキラする。
太陽の光があるということは、青空もあるということだ。曇天のグレーとでは紅葉がひきたたない。晴天と紅葉のコントラストが美しい。雲の白、空の青、紅葉の赤、黄葉の黄、4色の配合がまことに絶妙で、美しい。
感動で血流がよくなったせいか、左足首の痛みも遠慮して襲ってこなかった。
2021年10月28日木曜日
能郷白山登山記ー猿楽ことはじめ
※猿楽ことはじめは、杉田玄白著『蘭学事始』のもじり。言われなくとも分かる?すみません、読者を信じきれなくて。
2021年10月3日日曜日
白神岳登山記
世界遺産。南の屋久島とともに日本で初めて登録された。屋久島は麓の亜熱帯から山頂部の高山帯まで植生の豊さが、白神山地はどこまでも広がるブナ林にみられる手つかずの自然が評価された。
ここより北に弘前の岩木山、さらに北には北海道の山々があるが、辺境感という点ではここが一番かもしれない。
最寄りはその名も白神岳登山口という駅。五能線のほぼ中央にある。五能とは青森県の五所川原と秋田県の能代の頭文字。同駅の近くには、手頃な宿泊施設が見当たらない。
能代にルートインがあったので、そこに前泊することにした。夜7時に駅におりたつと、駅前は真っ暗、ホテルまでは歩いて25分もあった。翌日の買い出しのため、コンビニまでさらに10分歩く必要があった。
翌朝4時30分起床、5時43分の始発に乗った。朝夕だけ4便ほどが走るローカル線だ。遅刻するとつぎは7時34分、待ち時間が半端ない。というか、この日の山行を断念せざるを得ない。ドアの開閉はボタン操作が必要、2両編成。なんと他に客はおらず貸切だった。
能代は晴れていたが北のほうがくは雨雲が蝟集していた。北から寒気が南下しているためだ。天気予報ではしだいに回復に向かうとのことだった。
列車が進むにつれ、白神山地が右手から迫ってきて、線路は日本海沿いに押しやられた。日本海の荒波が磯にうちよせ、車内まで潮騒が響いている。再雇用なのか運転手のせなかが小さく見える。
途中、サルに注意などの看板がでている。クマ除けの鈴は持参したが、サルの襲来までは予期していなかった。
白神岳登山口駅で降りる。6時39分。むろんぼくだけだ。やはり磯にちかく、波がうちつけてくる音がときおり聞こえる。とっても風情のある駅だ。標高ほぼ0メートル。
ここから山頂までの往復。標高差1235メートル、コースタイムは8時間35分。帰りの電車は15時19分発の予定。コースタイムどおりに歩いてギリギリの時間だ。これに遅れると、その次は19時58分までない。本日の宿まで行きつくことができなくなる。
線路と国道をわたると、登山口までのびる林道にとりつく。登山口までは40分の林道歩きだ。ツリガネニンジンがところどころに咲いている。
林道の終点、駐車場に着いた。車が5台だけ駐まっている。きょう山に入るのは10名前後か。みなもう出発したようだ。
歩き出すと雨が降ってきた。しばらくは傘でしのぐ。男性1名とすれ違う。さらに激しくふってきたのでレインウェアをはおる。天気予報ははずれた。帰りまでずっと雨はつづいた。
しばらく行くと登山口。ここから本格的な登山道がはじまる。すぐのところに神のごときブナの樹があった。40分で二股分岐だ。夫婦が休んでいた。
文字どおり、右の谷筋と左の尾根筋の2コースにわかれる。谷筋は徒渉が3度あり、木の橋や石を跳んで渡らなければならない。雨に濡れて危険と判断し、尾根筋をピストンすることにした。
しかしきつい。ステイホームのせいか、体力が落ちている。コースタイム8時間35分の道のりを歩ききるこができるか不安になる。雨も降っているし、途中でなんどか断念しようかと思った。
90分ガマンして登ると、マテ山分岐。ようやく尾根上にたどりついた。そこからは道はなだらかとなり、どこまでもブナの原生林がひろがっている。残念ながら、雨々、ガスガスだが。
ブナはスギやヒノキと異なり、曲がりやすく建築材として役にたたない。橅という漢字は役に立たないことからきている。しかし、保水力がたかく森のダムといわれる。雨のブナ林ではそれがよく分かる。
尾根上を90分行くと大峰分岐。山頂から発する稜線だ。左は有名な十二湖方面、右が山頂方面だ。雨はなお降り続く。20分ほどで山頂だ。途中、おじさんとすれ違う。きょう4人目だ。天気予報はずれましたな、おじさんもボヤいている。
山頂付近には避難小屋とトイレがある。避難小屋には3人ほどが雨をしのいでいた。名古屋から来たらしい。これで7人。山頂で証拠写真を撮り、休憩なしで下山を開始する。
最初にすれ違った男性とすぐのところで会う。ぼくが木陰で道をゆずろうと待っていたのに気づかず、ぎょっとされる。猟銃をもっていたら、撃たれたかもしれない。きょうは人が少ないという。地元のかただ。
大峰分岐までに若い男性とすれ違う。これで8人。大峰分岐をくだりはじめると先ほどの夫婦。こちらはカウント済み。あと登山口付近で男性とすれ違った。結局、この日お会いしたのは以上9人だった。
雨のおかげで雄大な景色は観ることができなかったが、静かな山旅を楽しむことができた。むしろ寂しいくらいだ。一部をのぞき、期待したほど紅葉は進んでいなかった。紅葉までもう1、2週間ほどかな。
最後にすれ違った男性は「下のほうにクマがいましたよ。」と注意してくれた。人が少なければ、クマと出会う確率が高くなる。注意しながら下ったが、クマの姿は見えなかった。ほっ。
帰りの車窓、日本海が日を受けてキラキラ輝いていた。なるほど、このあたりは真西に日本海があり、そこへ夕日が沈む。芭蕉も感動するはずだ。
















.jpg)
































