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2022年10月31日月曜日

くじゅう黒岳原生林散策(2)

 



 男池から先、黒岳の麓に原生林が広がっている。縄文時代には日本じゅうに原生林が広がっていただろう。その後、人間が伐採したり、植林を繰り返したりして、里山はスギやヒノキだらけになってしまった。自然林・原生林はこんなに美しいのに。

数十メートルほどのところにケヤキの巨樹・古木がある。5人で手をつないで囲えるかどうか。樹齢450年という。右半分は岩を抱え込んでしまっている。

そこから数メートルのところに、やはり岩を抱え込んだオヒョウの木がある。飛行石をつかんだラピュタのよう。いまにも飛んでいきそうだ。

30分でかくし水、清らかな水流だ。むかしはこの手前に放牧の牛が出入りできない柵があった。近年の水害で流されてしまった。

さらに30分でソババッケ。由来はソバ畑。むかしはここにソバ畑があったらしい。領主の目の届かないところで隠れて栽培していたのかもしれない。

さらに10分ほどで苔むした古木の森。数百年単位で生きてきた。古木が広がっている。わずか数十年しか生きられない人間はちっぽけだ。

ブナの高木を振り仰ぐと、樹の中心から放射状に紅葉がはじまっている。美しい。芯から癒される。

2022年10月30日日曜日

くじゅう黒岳原生林散策(1)

 


 土曜は、くじゅう黒岳の原生林を散策した。同友会の友人2人のリクエストに応えて。3回目。恒例となりつつある。

6時にちくし法律事務所前に集合。いまだ暗い。コンビニで買った朝ごはんを食べる。眠気が回復する。

筑紫野インターから高速に乗り、まずは南へ、そして鳥栖で東へ向かう。日田の山並みから日が昇る。美しい。これだけで、きょう出てきた価値がある。

九重インターで降りる。豊後中村駅前を右折して九酔渓方面へ。夢の大吊橋あたりもいまの時間、車はまばら。やがて右手に湧蓋山の三角すいが美しく伸びあがる。

長者原へは向かわず、農協まえを左折。やまなみハイウェイを横断。右手に九重連山がみえる。三俣山、硫黄山、星生山、黒岩・泉水山・・。きょう向かう黒岳も左端にみえている。

狭くくねくねした山道を対向車と離合しながら進む。男池園地の駐車場に着く。8時。入り口のドウダンツツジが真っ赤に紅葉している。車を降りると、空気が冷たい。背後に平治岳と黒岳がせまっている。どちらの山斜面も赤・黄に紅葉している。

100円の清掃料を支払って園地に入る。ここは九重では珍しい原生林が残っている。すぐに巨木、古木の森に入る。すでに黄葉した落葉が敷き詰めている。

すぐに阿蘇野川源流にかかる木橋をわたる。透明度が高い。川面が青空を映している。鏡のよう。心があらわれる。

また森を進むとすぐに湧水池にでる。これまた透明度が抜群。山にふった雨が黒岳の山中で長いあいだ磨かれてきた水だ。ミネラルたっぷり。

こんこんと湧水している。一日2万トン。日本百名泉。生命力(HP)が回復・充溢していく。

2022年10月24日月曜日

造化の天工(2)

 




 坊がツルでテント泊した。坊がツルから歩いて5~10分ほどのところに法華院温泉がある。山行中は風呂に入れないのが一般的だが、九重では温泉に入ることができる。なんという贅沢。

山々に切り取られた夜空には、街中で見るより大きな星たち、たくさんの星たちが輝いていた。

あすは午前6時30分ころ日の出となっている。大船山の山頂まで2時間30分のコースタイム。午前4時には出発しなければならない。

夢をみていた。そのなかに目覚ましが聞こえてきた。午前3時50分。真っ暗。いっしゅんどこか分からない。そうだ、テントのなかだ。

ヘッドランプをつけ身支度をしてテントを出ると、すでに何人もの人たちが大船山のほうへ向かって出発していた。遅れてならじと出発する。とりあえず朝食は抜きだ。

登山道は真っ暗。大船山の登山道はいく筋にも分かれている。たいがいは合流することになるが、昼でも迷うことがある。用心しながら登る。

先行する人たちの灯りがゆらゆらしている。先行する人たちが道迷いしなければ方向を間違うことはないのだろうけど。

マインドフルネスが流行だ。グーグル社で採用されているという。日本流に言えば、禅や瞑想により「今ここ」に集中することだ。それにより過去や将来の雑念から解放されることになる。

「今ここ」に心を集中することを「念」という。「念」という漢字はだから「今」+「心」でなりたっている。逆の心は「雑念」。よくできている。

登山は歩く禅だ。日常生活のなかでは、どうしても仕事上のストレスに心がとらわれてしまう。考えまいとしても、いつのまにかまた考えてしまっている。だけれども山歩きをしていると、今ここに集中しやすい。暗い中だと、なおさらだ。山歩きをしているうち、心が晴れてくる。マインドがフルになる。

山頂はすでに20人程度の人たちがご来光を待っていた。あとからも続々と登ってくる。残念ながらガスガスだ。天気予報ははずれた。ご来光も、いまが盛りの紅葉も嘆賞することができない。ま、こういう日もある。

みな名残おしそうにガスが晴れるのを待っていた。が、あきらめて下山することにした。大船山で撮った写真は落葉の一枚だけだ。紅葉は落葉してもなお美しい。

坊がツルに戻り、テントを撤収する。これもまた禅だ。テントや寝袋を折りたたみ、収納することに集中する。ラムサール条約登録湿地・坊がツルともしばらくお別れだ。ススキや葦類の穂波がツヤツヤと揺れている。秋色だ。

写真を拡大すると、左のほうにススキ原を行く登山者が3人写っている。山水画にはよく見ると小さな旅人が書かれているが多い。書かれた旅人と同心し、風景のなかの世界に入りやすいのだそうだ。みなさんも、いっとき坊がツルを散策してくだされ。

帰りは雨が池コースをたどる。その先展望所から下りはじめると、いまさらながら日が射してきた。紅葉がキラキラ光る。

ムシカリの実もキラキラ光っている。ムシカリの葉は虫たちの大好物だそうで、食べあとが無数の穴となっている。虫は樹花の受粉をたすけ、樹は虫に葉の餌を提供する。もちつもたれつ豊かな実りだ。

下山口の長者原手前に、やはりラムサール条約登録湿地であるタデ原湿原がある。親子連れらが秋を楽しんでいた。

湿原のなかに、ヤマラッキョウの花がたくさん咲いていた。他の植物が花を咲かせない季節なのに。独自の戦略。あのラッキョウの仲間とは思えない、心ひかれる姿。これもまた造化の天工のなせる技だ。

2021年6月3日木曜日

続きはWEBで!

 

最近はコロナ禍で、事務所内での全体会議もZOOMです。

ZOOM会議だと、会議前後の雑談なども、より減りますね。

せっかくだから、近況報告をしてはどうかと提案があり、6月の事務所会議から担当の人が近況報告をすることになりました。


それで、6月の担当が、私。


近況報告だし、そんなたいした話をする必要もないだろうとのんびり構えていると、

「近況報告 ご担当です!」

と書かれたリマインドメモをいただきました。


むむ、これで「あ~、忘れてました。えっとですね~。」

なる言い訳からハードルを下げた話をすることはできなくなりました。


ブログの周知を兼ねて、

「続きはWEBで!(ブログで!)」

とでも言っておこうかと思いましたが、最近のブログをみると、更新がほぼU先生。


むむ、これはいかん。ブログにも近況を書いていない・・・。

報告するほどの近況も最近ないんだよなあ。


購入したルンバがゴミ箱を倒してマッチポンプしていた話は、もういろんなところで使ったしな・・・。

剣道も、緊急事態宣言があけたら、行こうかな~くらいの状況です。

「ちくし法律事務所」の日常: 剣道再開の準備は万全? (chikushi-lo.jp)


友人とZOOM飲み会をして勝手に寝落ちしたくらいでしょうか笑。


週末は山に登る予定ですので、山に登りながら、次回のちくし句会に向けて、俳句でも考えようかと思います。

兼題は「夏の空」と「夏木立」。


富永

2021年4月14日水曜日

君は山なの?

 

ブログの感想をくださる方々から、「U先生の教養のある話の間に、そんな教養のない話ばかり書いていて事務所的に大丈夫?」とよく心配されます。


それは、わかりません笑。

今のところは、大丈夫のようです。


さて、U先生が男体山の話を書かれているのをみて、またも、漢字が読めません。

「ちくし法律事務所」の日常: 日光白根山・男体山登山記 (chikushi-lo.jp)


「だいたいやま」って、君は山なの?山じゃないの?どっちなのさ、と心の中でツッコんでしまいました。


「なんたいさん」って読むんですね。


裁判官に聞かれたのでなくてよかったです。

「ちくし法律事務所」の日常: 裁判官、当職そこは分からないです・・・ (chikushi-lo.jp)


富永


P.S.

音読みしても「だんたいやま」ですね。まあいいか。

2021年4月6日火曜日

週末は西穂へ(1)

 


番組(おくの細道)の途中ですが、週末、西穗高岳の丸山まで登ってきました。もちろんまだ雪が残っています。が、例年にくらべると雪解けがはやいです。

雪山なんてとてもというかたも多いと思います。しかしながら、西穗高であれば、ロープウェイで標高2,156メートルまでは行けます。

西穗高口駅には展望所があり、そこからの絶景は素晴らしいの一語につきます。いちどは行かれることをお奨めします。

われわれが行ったのは今月3日の土曜から。新穗高ロープウエイの山麓の駅は新穗高温泉駅。V字谷の底にあるわけですが、西側に笠ヶ岳、東側に槍穂連峰、焼岳がそびえています。

この写真は西側、笠ヶ岳が見えています。とても美しい。もうドキドキワクワクがとまりません。

2015年12月2日水曜日

宝満山~三郡山~若杉山縦走




 「スターウォーズ/フォースの覚醒」というわけではないけれど
 またブログを書きはじめようと思い立ちました(前よりスローペースで)。

 いつまでつづくか分かりませんが
 よろしくお願いします。


 あいかわらず山ネタから
 先日,宝満山から若杉山まで縦走しました。


 薬害C型肝炎の九州訴訟(福岡地方裁判所)に取り組んだ弁護士を中心に
 山歩きの同行会をつくり,怪鳥会と呼んでいます。

 後輩弁護士が去秋,黒岳の原生林を散策しているとき
 怪我をして,ヒザの前十字靱帯を断裂してしまいました。

 この一年,かれはリタイヤ
 かれがいない山行は寂しいかぎり。

 治療とリハビリがようやく終わったため
 快気祝いと納会をかねての山歩き会です。

 快気祝いなのでみんなは若杉登山だったところ
 せっかくだから宝満山からひとり縦走することにしました。

 若杉山の山頂に昼12時に集合。たどりつけるかなぁ?
 コースタイム6時間35分のロングコースなので心配。

 朝7時,竈門神社(太宰府市内山http://kamadojinja.or.jp/)を出発
 1合目,2合目,3合目・・・

 早い時間のせいか
 健脚者がおおい。

 宝満山頂(829.6m)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9D%E6%BA%80%E5%B1%B1
 についたのは8時20分,よく晴れていた。

 体調もヒザにやや違和感があるくらいで
 だいじょうぶそう。

 からの仏頂山,からの三郡山(935.9m)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E9%83%A1%E5%B1%B1
 いきかう登山者も多く,心づよい。

 三郡山は文字どおり飯塚市,糟屋郡宇美町,筑紫野市の境界
 各町から人が集まってくるところです。
 
 山頂には男女8人くらいの高校生のグループがいました。
 高校時代の山歩き,どんなかなぁ,もう想像するのもむずかしい。

 そこから先,きゅうに登山者が減り
 広葉樹の落葉もちり終わり,もう冬の風情

 夏とちがい
 下草もなく,快適な縦走路

 左側からは宇美町,昭和の森からの登山道
 右側からは飯塚市方面からの登山道が集まってきます。

 小ピークを繰り返しながら
 ようやく砥石山,思わず「遠いし・・」と声が漏れました。

 雲行きもあやしくなり,バックパックのなかの携帯電話も
 さっきからプー,プーと着信をつげています。

 すわ,みんなはもう若杉山頂か?
 と思いながら足どりをはやめました。

 高度をぐんぐんさげて,しょうけ越し(峠です)
 そこから若杉山へ登り返し。

 これが登山者の心を折ります
 せっかく登ったのに,くだって,また登り・・・

 そこをぐっと歯をくいしばって
 山頂に。

 な,なんと11時30分!
 竈門神社から4時間30分で着きました。

 ことし50うん歳
 まだまだ行けるね,としばし余韻にひたりました。

 他のメンバーが登ってきたのは
 予定どおり12時ちょうど。

 それから奥の院,太祖神社を経て
 http://www.sasagurikanko.com/temple/wakasugi_okunoin/
 大和の森巨木探索路を散策して下山。

 若杉の湯http://www.wakasuginoyu.com/でまったりしたあと
 怪鳥宅で酒盛り,またまた盛りあがって夜は更けていったのでした。

                                       浦田

2013年2月27日水曜日

植物図鑑





有川浩著『植物図鑑』
(幻冬舎文庫)。

フェイスブックで高校時代の友人が
話題にしていたので,読んでみました。


ある日,イケメン男子が家のまえに
落ちていた。

という,なんとも安直な
設定。

こういう設定を
「落ち物」というのだそう。

ある日空から僕の目の前に
女の子が落ちてきて…,というやつ。

そう。
『天空の城ラピュタ』が典型なのだとか(あとがき)。

なるほど。
勉強になります。


イケメン男子は,紳士で,しまりや
料理が得意で,なにより植物にも詳しい。

あまりにもご都合がよすぎるようだけれども
そもそもが「落ち物」ですから。

料理のことはわからないが
植物に詳しい連れあいはうらやましい。

高山植物だけでなく,身近な野草
それに樹木なども,よくわからない。

上手に解説してくれる
友だちがいればいいなぁといつも思っています。

いちど美学をやっている友人と美術展をみたのですが
とてもスリリングで勉強になりました。

山でも
先達はあらまほしいものです。


でてくる植物は
雑草(という植物はないのだけれど。)ばかり。

本ブログのコンセプトに
ぴったり。

ヘクソカズラ,オオイヌノフグリ
ナズナ,ネジバナ…。

かつて紹介した花々も
たくさんでてきます。

ツクシ,フキ,シロツメクサ,タンポポ
レンゲ,ナズナなどポピュラーなものもあれば

スベリヒユ,ハゼラン,ニワゼキショウ
などちょっと知らないものもあります。

クレソンやアップルミントなど
店にしかないと思っていたものまで。


メインストーリーはお約束どおり進行するも
でてくる雑草はほう!な話が満載でした。

文庫に今回なっているので
お買い得です。

2011年10月11日火曜日

 山の高齢者は元気



 八方尾根から唐松岳にのぼり、長い稜線を経て
 五竜岳山荘につきました。

 チェックインしようとすると
 なんだか困惑顔の先客が順番待ち。

 なんだろう?と思うと、70歳くらいのおばあちゃんが
 窓口の若いおにいちゃんと話ちゅう。

 きくともなくきいていると、いまから(2時ころ)
 五竜岳の山頂にのぼるべきかどうか協議中。

 山頂ふきんは数日前に降った雪がのこり
 特に早朝は凍結してすべりやすく危険。

 なのできょうのうちに登った方が安全であると
 おにいちゃんはいっしょうけんめい説得しています。

 でもおばあちゃんは、わしゃ長いこと歩いてきたけん
 疲れとんじゃ~などとなかなかこれに応じません。

 …5分けいか、…10分けいか
 どうも話がおわりそうにありません。

 山にのぼるべきかどうか結論をえるよりも、どうやら
 おばあちゃんは若い男性との会話を楽しんでいる様子。

 たしかに、われわれも窓口の若い女性との会話を
 楽しみむことがあります。

 でも、おばあちゃん
 はよ終わって。
 

2010年8月11日水曜日

 立秋の九重山



 8月7日、8日、九重山に友人らと登りました。

 夏だから暑いだろうと思っていたのですが、涼風にたすけられ快適な登山を楽しめました。暦をみると、7日は立秋でした。暑さ厳しい今年の夏、山の季節は暦どおりにめぐっているのでしょうか。

 離婚や破産など厳しい人間社会の紛争に接していると、山や自然に対する憧れが日々つよくなります。しかし、山に入ると、そこには厳しい自然の営みがやはりあります。

 そうした厳しい自然のなかで凜と咲いている花の姿をみかけると、何かを教えられた気がします。