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2022年9月8日木曜日

部活先輩の偉業


 きのうにつづき、大学時代の部活つながりの話題。  

大学時代の部活のライングループにいれてもらっている。話題は近況報告や山合宿の話題がほとんど。そんななか先日流れていたのは、新聞記事の紹介。1年先輩の社会貢献に関するものだ。

昼は大学の先生をしながら、夜は自主夜間学級「よみかき教室」の先生を25年間も続けてきたという。そういえば、教育学部に所属されていた。部活時代から後輩にも優しい面倒みのよい人だった。

在日コリアンの生徒を中心にはじまり、いまでは10代から90代まで、国籍も年齢も様々だそう。いまの日本では読み書きができることが普通になっているけれども、そうでない人々も当然いる。その不便さといったらないだろう。役所で、病院で名前が書けない。子どもの学校からの便りも読めない。・・・

自分の面倒をみるのが精いっぱいなわれわれだ。ボランティアで、25年間もよく続けられたものだと思う。いまさらながら見習わなければ、と思う。

※記事の写真はクリックすれば大きくなります。

2018年5月14日月曜日

九大講義


 5月9日は,九州大学で講義をしました。

 当職が九州大学の法学部に入学したのは昭和53年(1978年)の4月です。ことしは2018年ですから,あれから40年経ったことになります。

 当時,九大の教養部は六本松にありました。高校まで大阪で育ったので,受験のとき博多駅のバスセンターで,「六本木まで!」と言ったことがあります。バスセンターのおばちゃんも,「それなら六本松でしょ。」と言ってくれればよかったのでしょうが,「そんなバス停ありません。」というお答えでした。

 いまは教養部ではなく,基幹教育と呼ぶようです。キャンパスは九大学園都市,糸島にあります。はじめて行きました。

 講義の内容は「コミュニケーション入門」。8回連続講座で,毎回,ちがう分野の講師が当該分野からみたコミュニケーションを語るというものです。

 わたくしは,日常の法律業務をコミュニケーションという切り口から整理して話しました。日常の法律業務について話すので,具体的な話題じたいは,市民大学などで話す内容とそう違いはありません。

 日常の法律業務ですから,民事事件を中心に話しました。法律上のコミュニケーションというと他の分野と異なり,自己実現や他者との交流を目的とするものではありません。

 法や裁判といえば,コミュニケーションというより,解決を強制されるイメージですが,そこに至るまでは,コミュニケーションができない当事者の間のコミュニケーションを回復し,尽くさせる機能もあるのかなと思います。

 九大の学生相手の話ということで,すこし気負ってしまって,やや抽象論に流れてしまい,学生さんたちには難しかったかもしれません。

 100人くらいの生徒さんたちが出席。法学部の学生もいますが,他学部の学生さんも含まれています。

 終わったあとに,カードを提出し,そこに感想やコメントが書いてあります。誰のカードかはわかりますが,実際の教室でどこに座っていた誰のものかまではわかりません。

 そこにあるとおり,本講義をきっかけに,法律上のコミュニケーションに少しでも興味をもってもらえれば幸いです。

 なお,こんご,当職のことを「九大で教鞭をとったこともある(偉い)先生」と理解してもらっても結構です(冗談です)。

2011年9月21日水曜日

中小企業のイノベーション



 イノベーションは、シュンペーターによる
 『経済発展の理論』として有名。

 たとえばウインドウズ・ソフトの開発のような
 大がかりの技術開発のこととこれまで狭く理解していました。

 商品開発に関することだから
 たとえば法律事務所のような業種には関係ないと。

 このような誤解は1958年の『経済白書』において
 技術革新と訳されたことに由来するようです。

 当時の日本経済の状況に由来する理解なのでしょうか?
 しかし実際にはもっと広い考えのようです。
 
 本来は、物事の「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」
 「新しい活用法」やこれらを創造する行為のこと。

 「全く」新しい考え方により新たな価値を生み出し
 社会的に「大きな変化」を起こすことを指すようです。

 しかし、そのようなホームラン性の当たりだけでなく
 イチローのようにヒットを続けて打っていくという考えのほうが妥当。

 このように教えていただいたのが
 九州大学産学連携センターの湯本長伯教授です。

 商品開発にかぎらず
 新しいアイデアによる人・組織・社会の変革を含みます。

 つまり、ヒット・レヴェルの人・組織の変革もイノベーションなのですから
 私どものような法律事務所の運営も無関係ではありえません。

 イノベーションというキーワードが
 ぐっと身近なものになりました。

 湯本教授が主催されている勉強会に
 「開物成務塾」があります。

 中小企業家同友会・筑紫支部のお仲間が報告するというので
 応援がてら参加してきました。

 「開物成務」とは中国の古典に由来し
 開発・事業化を意味する言葉。

 地域の中小企業を中心に、小規模でも多数の製品・サービスを
 生み出す“草の根イノベーションを起こそう”がモットー。

 ある商品に対し、技術・生産方式だけでなく、マーケット・販売方式
 人材、資源など多面的に検討を加えます。

 湯本先生の直々のご指導を受けられるだけでなく
 参加した塾生たちからも多くの貴重な意見が寄せられます。

 湯本先生の指導を受けた塾生(中小企業の経営者)たちの熱気に
 手に汗にぎるひとときでした。
 
 これら商品・サービスが大きく消費者に受け入れられることを
 願ってやみません。
 

2011年8月28日日曜日

 九州大学法科大学院エクスターンシップ



 先週から九州大学法科大学院(ロースクール)の大学院生が
 エクスターンシップで当事務所に研修に来られています。

 エクスターンシップというのは、ロースクールにおける座学
 だけでなく、法律事務所で実務を学習・体験するというものです。

 先週来られたO君は社会人経験があり
 なかなか頭も切れるし人格者でした。

 毎日、その日に学んだことをレポートしてくれるのですが
 その中には、事案の概要や対処だけでなく、寸評もあります。

 なるほど、私のアドバイスはそういう意味もあったのかと
 逆に気づかされ、こちらが勉強になります。

 講義形式にないOJT(On the Job Training)の醍醐味は
 そういうところにあるのかなとも思います。

 法律家の卵である司法修習生をお預かりするのとは異なる
 緊張感があります。

 司法修習生の場合は、司法試験には合格しているので
 実務家としての練習みたいなものです。

 エクスターンの場合は、1年後、あるいは2年後の司法試験
 合格に向けて勉強中ですから、その刺激と励みになればと思います。
 
 彼が司法試験に合格って、一緒に仕事ができる日が早くくることを
 心から祈っています。
 

2010年11月15日月曜日

 YESTERDAY



宇治野みさゑ弁護士と離婚したのち3か月ほどして
A信販から150万円を支払えと訴えられました。

離婚の半年ほどまえ
元妻である宇治野弁護士が150万円を借りたとき
私が保証人になったというのです。

提出された借用証の写しをみると
署名は私のもののようでもあり違うようでもあり
ハンコは私の認め印でした。

でもまったく身におぼえがありませんでしたので
全面的に争いました。

証人として宇治野弁護士が出廷し
自宅リビングでテレビをみているときに
保証人になることを私が承諾したと証言しました。

というのは、模擬裁判での話し。

法学部の学生さんに民事裁判の実務を体験してもらおうと
九州大学、裁判所、弁護士会の共催で模擬裁判をおこないました。

シナリオは実際に手がけた事件をもとに
私が書きました。
ただし、結論をファジーにしたほうが面白かろうと
尋問に対しては自由に証言してよいことにしました。

法廷は法学部の大講堂。
裁判官役は現役裁判官3人、弁護士役は現役弁護士6人
夫と妻役は上記のとおりでした。

学生のみなさんにも裁判官の立場で判断してもらいました。
学部の先生がたもたくさん傍聴に来られていました。

おおくの人が誤解しているのですが
契約も約束のひとつですから口約束もあり。

われわれは毎日、契約書なしで売買契約をおこなっています。
契約が成立するのに、実印はおろか自署さえ必要ありません。

電気店でクーラーを購入する際などに
妻が夫名義を代筆することはよくあることです。
コンビニでは一言も発さずレジで商品を差し出すだけでOK。

承諾も契約時に必要なわけではなく
事前了解のみならず、事後承諾でもかまいません。

購入のときには知らなくとも
「ま、いっか。」と考えて使用すれば
事後承諾とみなされることもあります。

本件でも、私に保証人になる意思があったかどうかが決めて。
自宅リビングでテレビをみているときに
「ああ、いいよ。」と言ったとなれば
私の敗けです。

私は被告本人として証言しました。
そのころは家庭内別居で
なにか言ったかどうかもなにも
口もきかない状態でした…と。

判断はわれたものの
からくも勝訴することができました。
(学生のみなさんも裁判官も
私の誠実な人柄をわかってくれたのだと信じます。)

たかが模擬裁判ですが、されど模擬裁判。
心からうれしかったです。

学生のみなさんには事実認定の
難しさと醍醐味を堪能していただきました。