2013年2月7日木曜日
男と女の説明義務
(宝満山よりのぞむ英彦山)
むかしは人生の岐路でまよったら
ラジオや新聞に投書していました。
私は32歳主婦ですが,夫が酒乱で…
どうしたらいいでしょうか?とか。
さいきんは,やはり
ネットが主流でしょうか。
○○質問箱
とかいうやつ。
かれとは結婚紹介所で知りあい
とてもまじめな方です。
でも,最初のデートで連れて行かれたのが
ラーメン屋で,つぎが○クドナルド…。みたいな。
おおくの人が回答者になっているので
専門家による上から回答より現実的。
ちょっと前に本ブログで
「○○弁護士 彼女」の話をしました。
これはやはりはやりのようで
最近,こんな質問がいっぱい。
かれの名前を検索
すると…
元カノのブログにいきあたり
昔の写真がいっぱい。
かれに前科が判明!
どうしたらいいでしょうか?
弁護士をしていると,恋人どうしのほか
夫婦にも重大な隠し事があることにビックリします。
ま,もともと,男女間のことですから
多少のかけひき,隠し事はあるでしょう。
結婚前は目をあけよ,結婚後は目をつぶれ
などというぐらいですから。
(でも,こういう教訓がいわれるということは
ほとんどの人ができていないとういことだけれども)
性格の悪さは,自分からは
いわなくていいでしょう。
これは相手が自己責任で
見破る必要があるでしょうね。
障害や病気となると
どうなんでしょう?
夫婦関係は信頼関係のうえになりたつと思うので
やはり説明しておいたほうが無難な気がします。
重大な病気を隠していた夫を知っていますが
えっ?と思った記憶があります。
切れているんだったら
以前の恋愛関係も説明する必要ないでしょう。
前科は?
ボクだったら説明するような。
いまの時代,ネット検索でわかる話は
しておかねば,という配慮も必要なんでしょうね。
尋問対策でも,反対尋問で叩かれるところは
先に訊いて手当をしておきますから。
2011年3月31日木曜日
鬼 杉
南岳山頂からクサリ場を経て、材木岩辺りから急坂を下ると
杉の大木が林立するようになります。
そんななか
ひときわ巨きな杉がこの「鬼杉」です。
はじめてこれをみた連れは
大きすぎて、何度説明しても分からなかったほど。
樹高38m、幹周1240cm
樹齢1,200歳(推定)
惜しいことに台風で上部が折れており
そのまえは60~70mあったともいわれます。
森の巨人たち百選(日本全国の国有林の中から直径1m以上の樹木や
地域のシンボルになっている樹木のなかから選定したもの)の一つ。
屋久島の縄文杉は樹高25m、幹周1639cm
なので、幹周ですこし負けています(勝ち負けじゃないけど)。
鬼がこの山を退散する時に、持っていたスギの杖を地に突き刺したのが
芽を出して、このような大木になったそうな。
1200年前といえば810年ころ
平安時代の初め、「薬子の変(平城太上天皇の変)」がおこった年。
そのころ活躍した坂上田村麻呂には鬼退治の伝説がありますから
日本にもまだ鬼がうようよいたのでしょう。
たしかに、鬼杉は超自然的な精気にみち神秘的
パワーをもらいました。
2011年3月27日日曜日
英 彦 山
27日、いつものメンバーで英彦山に登りました。
ことし2度目の山会。
福岡県の添田町と大分県の山国町にまたがり、標高1,200m
岩崎元郎さんの新日本百名山、日本二百名山の一つ。
「日子山」が嵯峨天皇の勅命により「彦山」
霊元法皇の院宣により「英彦山」となったとか。
羽黒山(山形県)大峰山(奈良県)とともに「日本三大修験山」
とされる霊山。
ながいあいだ聖域として尊ばれ、守られてきたため
豊かな自然が残っています。
豊前坊→高住神社→望雲台→北岳→中岳(昼食)→英彦山神社上宮→南岳
→材木岩→大南神社→鬼杉→玉屋神社→奉幣殿→別所駐車場のコース
北側斜面、谷筋にはまさかのなごり雪が残っていたものの
南側斜面、尾根筋にはマンサクが咲き、冬と春が交錯していました。
高住神社、英彦山神社上宮、大南神社、玉屋神社、奉幣殿では
被災地のいちにちも早い復興を祈りました。
2010年12月2日木曜日
「もののけ姫」とブナ林の命運
われわれ薬害肝炎弁護団にとって「もののけ姫」といえば
中山篤志弁護士によるカウンターテナーまがいの歌
(みなさまにお聴かせできなくてまことに残念)
なのですが、きょうはブナとの関わりについて。
SENGOKUの世がはじまろうとするころ
ヤマト朝廷に抵抗したエミシの長アテルイの末裔たちは
(アテルイについては高橋克彦さんの「火怨」をどうぞ)
奥羽山脈の麓の村でほそぼそと生きのびていました。
エミシの住まうの森と村は白神山地がモデル
いわばブナの森と村なんですね。
イケメンの少年アシタカは
村を襲ったタタリ神のイノシシに
死に至る呪いをかけられてしまいます。
タタリ神から自分が呪いをかけられた真相をくもりなき目で見定めるため
アシタカは、はるか西方へと旅します。
(手がかりはイノシシの体内から摘出した鉄の銃弾)
アシタカがたどりついたのはシシ神の森
そこには「鉄と銃」でシシ神と森を殺そうとする人間たちが。
(つまり、それが死に至る呪いの真相)
その人間たちと
シシ神を守ろうとする山犬一族&もののけ姫(少女サン)が
壮絶な戦いを展開。
アシタカはその戦いに巻き込まれ物語はクライマックスへ。
さて私のばあい、死に至る呪いとまではいかず
春先に大量に飛散するスギ・ヒノキ花粉による花粉症に
ここのところ苦しめられています。
(話のスケールが小さくてすみません)
花粉の呪いの真犯人をくもりなき目で見定めるため
近くの森に入ってみると、そこには間伐のなされていない
スギとヒノキの造林ばかりが…。
なぜ、こうなってしまったのか?
ブナなどの原生林は人里から離れたところで残っていました。
しかし戦後、政府は拡大造林政策を強力に推し進め
ブナ林をスギやヒノキの造林におきかえていきました。
日本海側の山地と奥羽山脈の稜線あたりに広がっていたブナ林も
戦後大規模に伐採されてしまいました。
こうしたなか白神山地のブナ林は、保護運動の抵抗もあり
まとまった天然林として最後に残されたところとなりました。
そして、世界遺産に登録されたのです。
人による伐採・開発からブナ林をまもっていた装備としては
比較的人里から離れたところにあったこと
ブナが用材として使えなかったこと
白神山地のように積雪や地質・地形により人が入りにくかったこと
などがあります。
なかでも見逃せないのは
山岳信仰により守られていたことです。
英彦山では修験道の山岳信仰に守られていたため
ブナの原生林が残されています。
(最近の台風に痛めつけられましたが)
宝満山も修験道、山岳信仰の山なので
ある時期まではブナ林を守っていたのかもしれません。
しかし山の神への信仰がおとろえるとともに
おおくの山々でブナ林が失われてしまいました。
山の神の命と森の命は表裏一体の関係にあったわけです。
「もののけ姫」(宮崎駿監督・スタジオジブリ)の物語には
このようなバックグラウンドが。
しかしさすが、宮崎映画はこれをまことに詩的・象徴的に描いています。
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