名残りおしいが下山する。きのうと違って、安曇野にある三股登山口をめざす。いくつもの大きな雪の壁をくだっていく。ときにはトラバースして。
冬枯れのダケカンバごしに常念岳。いつもなら名前の由来となった常念坊の雪形が見えるはずだが、雪解けがはやく見えない。
だいぶ下りてきた。植生が針葉樹林にかわっている。
まめうち平。もはや雪はない。登りより楽だが、やはりアルプスの下りは長い。
針葉樹林から落葉広葉樹林にかわると、春の日差しをあびた花々が顔をみせはじめた。これはオオカメノキ。葉がカメのようなのだ。
ゴジラの木。ガウ。
アズマイチゲ。スプリング・エフェメラル。
ショウジョウバカマ。
イチリンソウ。
沢沿いにはワサビが自生している。安曇野にはきれいな水を利用したワサビ園がある。もとはこのあたりに自生していたワサビだろうか。
エンレイソウ。胃腸薬になる。そのため延齢草と書く。
三股登山口。あちこちの沢から川が集まり、地形が三股になっている。ようやく日常世界に戻ってきた。名残惜しくもあるが、ほっともする。怪我無く戻ってこられたことに感謝だ。
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