2026年3月15日日曜日

東北南部雪山遠征(3)紅花、山形城

 

 ジブリのアニメ映画に『おもひでぽろぽろ』(1991年7月)があった。山寺駅から山形駅へむかう次の駅は高瀬駅である。高瀬が映画の舞台である。

 東京でひとり暮らしをしている27歳の会社員・タエ子。農業に興味を持っている彼女は、休暇を利用し、農家を営む義兄がいる山形へと向かう。

 寝台列車で揺れる中、彼女は田舎がないことで寂しい思いをした小学5年生の自分を思い出す。そんな思い出と共に過ごしていくうち、次第にタエ子は農家の人々の暮らしに強い魅力を感じるようになる・・・。

 農家でつくっているのが紅花。キク、アザミの仲間で、染料や食用油の原料である。山形県の県花。マンホールのデザインにも用いられている。

 茎の末のほうから咲き始める花を摘み取ることから末摘花とも呼ぶ。源氏物語にでてくる常陸宮姫は鼻先が赤いことから末摘花と呼ばれ、紫式部にディスられている。

 芭蕉は山寺に参詣するまえ、尾花沢の清風という者を尋ねている。清風は紅花問屋の豪商である。紅花は金より価値があるとされた。

 尾花沢にて清風といふ者を尋ぬ。かれは富める者なれども志卑しからず。都にもをりをり通ひて、さすがに旅の情をも知りたければ、日ごろとどめて、長途のいたはり、さまざまにもてなしはべる。
  涼しさをわが宿にしてねまるなり
  這ひ出でよ飼屋が下の蟾の声
  眉掃くきを俤にして紅粉の花
  蚕飼ひする人は古代の姿かな  曽良



 山形城跡。霞城ともいう。日本名城100選。戦国時代、最上義光の時代につくられた。天守閣等の遺構は残っておらず、現在調査・復元中である。


 南大手門跡から東に冠雪した蔵王をのぞむことができた。明日の登山への期待がたかまった。

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